食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05690450104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、加熱調理済み冷凍エビに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2021年9月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は9月21日、加熱調理済み冷凍エビに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。食中毒予防のため、食品のリコールや集団感染の最新情報を常に把握しておくこと。
2. 2021年5月、CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるSalmonella Weltevreden集団感染症について調査を行うため、様々な種類のデータの収集を開始した。
3. 疫学、検査及び遡及調査のデータによって、Avanti Frozen Foods社によって供給された加熱調理済み冷凍エビがサルモネラ属菌に汚染されており、病因となったことが示された。
4. 2021年9月21日の時点で、当該集団感染は終息している。
5. 当該S. Weltevreden集団感染株の感染者計9人が4州(ネバダ州、アリゾナ州、ミシガン州、ロードアイランド州)から報告された。発症日は2021年2月26日から7月17日までであった。患者の年齢は30歳から80歳、年齢中央値は60歳であり、56 %が女性であった。情報の得られた6人のうち、3人が入院した。死亡者の報告はなかった。
6. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた7人のうち、全員が発症前にエビを喫食したと報告した。
7. 当該集団感染は、輸入時の試験のために収集されたAvanti Frozen Foods社のエビの検体がS. Weltevredenで汚染されていることが判明した際、FDAによって最初に確認された。 PulseNetシステム(訳注:食品由来疾患原因細菌の分子サブタイピングネットワーク)を用いて、調査官らは全ゲノムシークエンス解析(WGS)により当該集団感染者の一部の複数人を特定した。WGSにより、エビ由来のサルモネラ属菌が患者由来の細菌と近縁であることが示された。FDAは患者の購入記録を使用した遡及調査を実施し、共通する加熱調理済み冷凍エビの供給業者がAvanti Frozen Foods社であると特定した。
8. 食品由来の2検体及び患者由来の9検体から分離された細菌のWGSでは、いずれの薬剤耐性も予測されなかった。患者由来の3検体から分離された細菌はCDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験でも薬剤耐性が確認されなかった。
9. 2021年3月、輸入時にサルモネラ属菌汚染が判明したAvanti Frozen Foods社のエビの貨物は廃棄された。輸入警告16-81にAvanti Frozen Foods社のエビが追加された。これによりFDAは、サルモネラ属菌の存在を理由に物理的検査なしに輸入時点で製品を差し止めることが可能となった。
10. 6月25日、Avanti Frozen Foods社は加熱調理済み冷凍エビの追加のロットをリコールした。8月13日、同社はリコールを拡大し、追加のブランド及び消費期限日の加熱調理済み冷凍エビ製品をリコール対象に含めた。
(訳注)2021年7月21日に一度、本件の最終更新が公表されたが、その後当該集団感染に追加の患者が確認され、8月16日時点でCDCから調査の再開が公表されていた。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/weltevreden-06-21/index.html