食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05690440104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、ケーキミックス粉に関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2021年9月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は9月16日、ケーキミックス粉に関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。汚染した食品の喫食により病気にならないよう、食品のリコールや集団感染の最新情報を常に把握しておくこと。生のケーキ生地には腸管出血性大腸菌のような有害な微生物が含まれている可能性があるため、(訳注:生のままで)喫食してはならない。焼く又は加熱調理した場合にのみ、生の生地は殺菌される。ケーキミックス粉、小麦粉及び卵等の他の生の材料を使用して、焼いたり、加熱調理したりする場合は、安全な食品の取り扱い方法に従うこと。
2. 2021年9月16日現在、当該集団感染は終息している。2021年7月28日の第一報以降、追加の患者は報告されていない(※訳注)。疫学的データは、ケーキミックスが当該集団感染の原因である可能性を示した。共通するケーキミックスのブランドは特定されなかった。
3. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた9人のうち、7人(78 %)が、ケーキミックス粉で作った生の生地の味見をしたり、喫食したりしたと報告した。患者が購入したと報告したケーキミックス粉は、種類やブランドが様々であった。
4. 米国食品医薬品庁(FDA)は、患者がケーキミックス粉を購入した店舗の購入記録を使用して遡及調査を実施したが、当該集団感染の発生源は特定できなかった。
5. 6人の患者由来の菌株の全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、1検体についてスルフィソキサゾール、ストレプトマイシン及びトリメトプリム-スルファメトキサゾールに対して耐性であることが予測され、5検体ではいずれの耐性も予測されなかった。腸管出血性大腸菌O121感染患者には抗菌性物質の投与は推奨されないため、これらの知見は当該集団感染者の治療のガイダンスには影響しない。
(※訳注)7月28日の第一報では、感染者計16人が12州(イリノイ州、アイオワ州、ネブラスカ州、オハイオ州他)から報告されており、その発症日は2021年2月26日から6月21日まで、患者の年齢は2歳から73歳(年齢中央値13歳)で全員(100 %)が女性、情報の得られた16人のうち7人が入院しており、1人が腎不全の一種である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症、死亡者はないと報告されている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2021/o121-07-21/index.html