食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05670560475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、欧州委員会によるナノマテリアルの定義改正ための公開協議への回答を公表 |
資料日付 | 2021年7月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は7月23日、欧州委員会によるナノ材料の定義を見直し、調和を図るための公開協議(協議期間:2021年5月6日~6月30日)への回答を公表した。概要は以下のとおり。 EUは現在、ナノ材料をその三次元のうち少なくとも一次元が約1-100nmの大きさ又は構造を持つ材料と定義している。実際には、この定義は産業部門によって異なることがある。同一材料でも、食品ではナノ材料とは見なさず、化粧品ではナノ材料と判断される場合もある。 ANSESは回答の中で、ヒトの健康と環境にとって問題となる可能性のある一部のナノ材料を定義から排除しないよう求めている。また、欧州委員会が提案した変更点は結局、ナノ材料と見なされる物質の数や性質を制限する傾向があると回答している。例えば、ナノプラスチック並びに特定のナノスケールのエマルジョンや脂質は定義に該当しないと考えられる。しかし、このような物質は産業目的で開発されることが多くなっている。 ANSESは、定義は可能な限り包括的であるべきで、物理化学的基準を根拠に一義的にナノ材料を定義する必要があり、その後で産業部門ごとの規制により、特別な措置(製品表示、特定の評価、市販前承認等)の対象にすべきナノ材料を明示することができるとの見解を示している。また、現行の定義で使用されているサイズの閾値(1-100nm)は科学的根拠がないため、今回の協議の枠組みでは討議の対象にならないことを遺憾に思うと表明している。 ANSESは2022年までに、多分野にわたる専門家グループの支援により欧州の協議への回答を充実させ、見通しを立てる意見を公表する予定である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/nanomat%C3%A9riaux-pour-une-d%C3%A9finition-europ%C3%A9enne-plus-protectrice |