食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05670430505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、食品のピロリジジンアルカロイド含有量を減らす必要性について公表
資料日付 2021年7月23日
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概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は7月23日、茶葉やハーブティーに含まれるピロリジジンアルカロイド(PA)の大部分が淹れた茶に移行する研究に言及し、食品のPA含有量を減らす必要性について公表した。概要は以下のとおり。
 ピロリジジンアルカロイド(PA)は植物の天然成分であるが、特に1,2-不飽和PAは肝障害を引き起こす可能性が高く、発がん性も疑われていることから食品中に存在することは望ましくない。
1. PA含有製品
 ヒトはPAを主にハチミツ、スパイス、フィーヌゼルブ(刻んだミックスハーブ)、茶、ハーブティー、サプリメント等を介して摂取している。これは、PAを含まない植物を主成分とした食品が、収穫・製造の際にPA含有の野生植物に汚染されていることが原因であることが多い。
 スイス連邦食品安全獣医局(BLV)の研究によれば、茶葉やハーブティーの調合品に含まれるPAの大部分は淹れた茶に移行する。アイスティーに移行するPAは淹れた茶の場合に比べて少ない。
2. 衛生上のリスク
 スイスやヨーロッパでは、現在食品中で指摘されるPAレベルから見ると、ヒトにおける急性中毒のリスクはほとんどない。これに対して、例えばアジアでは、ここ数十年の間に、PA含有植物に汚染された穀物を原因とする中毒の事例が見られる。スイスでは、若い家畜の致命的中毒の発生がたまに確認されている。
 1,2-不飽和PAに関連したリスク評価は、PAの高い服用量に由来する中毒事例というよりも、これらの物質の発がん性の特性に関わるものである。実験動物を用いた研究から、特定の1,2-不飽和PAが、がんの進行や遺伝子変異を引き起こしたことが分かる。
 以上のことから、ヒトはできる限りPAの摂取を避け、食品のPA含有量をできるだけ減らす必要がある。欧州食品安全機関(EFSA)は、特に茶やハーブティーを頻繁に大量摂取する人々にとっては、健康へのリスクを排除できないと結論付けている。
3. 食品のPA含有量低減に向けた措置
 複数の研究によると、近年、大部分の食品群(特にハーブティーや茶)中の1,2-不飽和PAのレベルが明らかに下がっている。しかし、フィーヌゼルブやスパイスの中には時に、非常に高い含有量を引き続き示すものもある。このような場合は、欧州の食品及び飼料に関する緊急警報システム(RASFF)に通知され、製品はスイスの市場から撤去される。
 EU域内では、いくつかのフィーヌゼルブ、スパイス、茶、サプリメント中のPAの最大含有量が定められ、2022年7月1日に発効する予定である(規則(EU) 2020/2040)。これらの最大含有量は、汚染物質に関する次の法令改正の枠組みで再び取上げられ、最大含有量を超える場合の措置が定められる予定である。
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/lebensmittel-und-ernaehrung/lebensmittelsicherheit/stoffe-im-fokus/kontaminanten/pyrrolizidinalkaloide.html