食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05660510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物衛生法のカテゴリーA疾病(小反芻獣疫)の管理措置の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年7月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月30日、動物衛生法のカテゴリーA疾病(小反芻獣疫)の管理措置の評価に関する科学的意見書(94ページ、2021年6月24日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは、欧州委員会から動物伝染病(transmissible animal diseases)に関する規則(EU) 2016/429(「動物衛生法」)に基づくカテゴリーAリストに含まれる疾病(※訳注)に対する複数の管理措置の有効性の評価の要請を受けた。本意見書はこれら評価予定の管理措置に関する一連の意見書の一つであり、小反芻獣疫(PPR: Peste des Petits Ruminants)に対する管理措置の評価を対象としている。
 本意見書では、以下の項目の有効性に関し、EFSA及び動物衛生及び動物福祉に関する科学パネル(AHAWパネル)の専門家によるレビューが行われた。(i)臨床及び検査機関のサンプリング手順、(ii)モニタリング期間、(iii)保護及び監視区域の最小半径、並びにこれらの区域で措置を適用すべき最短期間。この一連の意見書に用いられた一般的な方法論は別に公表されているが、本意見書では、保護及び監視区域の最小半径の評価に用いた伝播カーネル(transmission kernel)について提示している。これらの評価しなければならなかった管理措置のための複数のシナリオは、評価開始に先立って設計され、合意された。
 21日間のモニタリング期間は、感染施設が初めて検出された場合では33日間のモニタリングが推奨されることを除き、有効であると評価された。感染施設からの感染が発生した場合、その感染が保護区域(3km)及び監視区域(10km)外に及ぶものは、それぞれ9.6%(95%CI: 3.1~25.8%)及び2.3%(95%CI: 1~5.5%)のみであると結論づけられた。これは、疾病の拡大を封じ込めるのに十分であると考えられる(95%の確率で伝播を封じ込める半径は5.3km)。
 評価されたシナリオごとに示された提言は、欧州委員会がPPRに関連した今後の法案を起草する際、また、妥当な臨時要請を行うための支援を目的としている。
(※訳注)同規則第9条第1項(a)で言及される、欧州連合(EU)内で通常発生せず、検出され次第直ちに根絶措置を実施しなければならないとする疾病。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6708