食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05660460160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、ヒトのカンピロバクター感染症の感染源に関する調査研究報告書を公表 |
資料日付 | 2021年7月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は7月26日、ヒトのカンピロバクター感染症の感染源に関する調査研究報告書を公表した。概要は以下のとおり。 当該調査研究から、ヒトのカンピロバクター感染症例の大半の主な感染源は鶏であることが確認された。次いで、めん羊、豚及び乳牛の順であった。カンピロバクター感染は、食品から直接ヒトに伝達されたと考えられるが、環境及び水の汚染を介した可能性もある。 FSAの広範かつ進行中のカンピロバクター低減プログラムの一環として2015年に始まった当該調査研究では、1997年から2018年の間にカンピロバクター株間で薬剤耐性が増加したことも示された。最大限の影響を判断するため、薬剤耐性の領域における作業が継続中である。 英国では、毎年のカンピロバクター感染症例の推定総患者数約630 ,000人のうち、約300 ,000人が食品を介した症例と推定される。カンピロバクターは、幅広い種類の哺乳類、鳥類及び昆虫の腸管に存在する。 当該プロジェクトは、ヒトのカンピロバクター感染症の主要な保有宿主(reservoirs)を明らかにし、効果的なリスク管理戦略の特定の一助となることを目的に実施された。当該プロジェクトでは、2つの地域(North Tynesideの代表的な都市及びOxfordshireの郊外)に住む患者に由来する検体に関して評価が行われた。同時に、York、Salisbury及びLondonの小売店に由来する食品検体に関しても評価が行われた。 薬剤耐性に関しては、1997年から2018年に発生した患者から分離されたC. jejuni株において、フルオロキノロン及びテトラサイクリン系に対する薬剤耐性の増加が見られた。フルオロキノロン耐性は、他の動物由来のC. jejuni株と比べ鶏由来の株においてより高い頻度で見られ、テトラサイクリン耐性は、反すう動物由来の株と比べ、家きん及び豚由来分離株においてより高い頻度で見られた。マクロライド及びアミノグリコシド系への耐性は、引き続き少なかった。 報告書「英国におけるカンピロバクター感染症の分子レベルの分析(Multilocus sequence typing(MLST)/全ゲノム)に基づく強化サーベイランス及び感染源寄与」(204ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/enhanced-molecular-based-surveillance-and-source-attribution-of-campylobacter-infections-in-the-uk.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/report-into-the-sources-of-human-campylobacter-infection-published-0 |