食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05620060149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、α-リポ酸(チオクト酸)の摂取とインスリン自己免疫症候群リスクとの関連性に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2021年6月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月3日、α-リポ酸(チオクト酸)の摂取とインスリン自己免疫症候群のリスクとの関連性に関する科学的意見書(2021年4月8日採択、PDF版46ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6577)を公表した。概要は以下のとおり。 欧州委員会からの要請を受けて、EFSAの「栄養、新食品及び食品アレルゲンに関する科学パネル」(NDAパネル)はα-リポ酸(ALA)とインスリン自己免疫症候群(IAS)のリスクとの関連性に関する意見書を提出するよう依頼された。NDAパネルはまた、ALAが添加された食品がIASを引き起こさないと予想される最大用量に関する助言も求められた。ALAの摂取に関連する全ての可能性がある有害影響のレビューは要請されなかった。この委任事項は、ビタミン、ミネラル及び特定の他の物質の食品への添加に関する欧州議会及び理事会規則(EC) No 1925/2006第8条第2項の規定に基づく手続きである。 古典的な毒性試験が自己免疫疾患等に関して使用できない場合、食品安全評価のためのあらかじめ構築された規則はない。網羅的な文献検索により公開された科学的エビデンス、特にALA摂取後にIASを発症した49件の症例報告が収集された。全ての症例において、ALAの摂取をやめると数週間から数ヶ月後にIASは解消された。食品中に自然に存在するALAの摂取とIASを繋げる公開された文献は特定されなかった。 NDAパネルは、食品サプリメントを含む食品に添加されるALAの摂取が、遺伝子検査をしないと容易に特定できない特定の遺伝子多型を持つヒトにおいてIASを発症するリスクを高めると考えられると結論する。そのような影響のメカニズムはまだ完全には解明されていない。欧州におけるIASの発生率は低く、2017年~2018年に住民10万人あたり0.017件と推定されている日本における発生率よりも低いと考えられる。 利用可能なデータが限られていることを考慮すると、ALAの摂取後のIASの発症に関連するリスクを正確に定量化することはできない。IASが発症しないと推定されるALAの最大用量は個人により異なると考えられ、利用可能なデータから定量することはできない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6577 |