食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05610720160 |
タイトル | 英国食品安全基準庁(FSA)、FSAのリスクコミュニケーションツールキットを公表 |
資料日付 | 2021年5月12日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | 英国食品安全基準庁(FSA)は5月12日、FSAのリスクコミュニケーションツールキットを公表した。概要は以下のとおり。 ツールキット及びチェックリストは、FSAの政策、科学及び方針に携わるチームが有効なリスクコミュニケーションを計画する一助となる。 当該ツールキットは、食品リスクに関して消費者とコミュニケーションを行う際の枠組みを提供することを狙いに、以下を意図して開発された。 ・コミュニケーション計画を、堅固で、最新の考え方を取り入れたものとする。 ・コミュニケーションの有効な実施について、科学、政策及び方針に携わるチームにおける理解を支援する。 当該ツールキットの内容は、FSAの科学委員会や、社会科学に関する諮問委員会の作業グループの助言に基づく。また、当該プロジェクトのために実施された調査研究は以下を含む。 ・リスクコミュニケーション理論及び他の18の政府機関がコミュニケーションツールキットを提示した方法を調査する入手可能な文献に関するレビュー ・イングランド、ウェールズ及び北アイルランド全域におけるコミュニケーション実施者、仲介者及び消費者を含む定性的研究。 当該ツールキットは、リスクコミュニケーションを展開させる際に活用されるチェックリストが付属する。 当該ツールキットで概説されている中核となる原則は、キャンペーン計画策定に秩序と明確さをもたらすために開発された「政府コミュニケーションサービス OASISモデル」を補完するものである。 「リスクコミュニケーションツールキット」の概要は以下のとおり。 ・リスクコミュニケーションとは? ・消費者にとっての食品リスクとは? ・リスクに関してコミュニケーションを行う際の原則 原則1.内容 ・コミュニケーションの相手は誰か? ・コミュニケーションの相手について、及び、彼らの考えについて、メディア、ソーシャルメディア、ステークホルダー、データ等を介して、更なる情報は得られるか? 当該オーディエンスに関する社会調査は存在するか? ・人口動態統計、ライフステージ、居住地から、コミュニケーションの相手をターゲットと定められるか? コミュニケーションは、ニッチ、脆弱性、接触困難なオーディエンスと関連するか? ・リテラシーレベル、理解力レベル、及びターゲット集団にとってのコミュニケーションへのアクセスのしやすさを左右するかもしれない他の要素のレベルを検討したか? ・この問題に関して、消費者は何を考え、どんな意見を持っているのか? 消費者は、情報源をどこに、また、誰に求めているのか? ・メッセージはその集団に如何に伝達されるか? 彼らはそれから何を取り上げるか? 彼らはその情報をいかに利用するか? ・他者(ステークホルダーを含む)がこの問題について語っているか? 他者には、我々が接触を望むオーディエンスがいるか? 原則2.目的 ・消費者には、何を感じ、何を考え、何をしてもらいたいのか? ・リスクの結果として消費者が行動を変えることを望むか? 望む場合、消費者に実行を望む特定の行動をメッセージに含めたか? ・特定の状況に反応しているか? ・英国の食品への信頼を保護しているか? ・FSAの評判を保護したか? ・評価に対する、自分の指標(metrics)/成功基準(success criteria)を定義したか? 原則3.管理 ・自分は、リスクに関して理解を深める必要があるか? ・ターゲット集団とのテストコミュニケーションを行ったか? ・メッセージの連続性、正しい順序、他のチャネルにおいてメッセージを裏付ける方法について検討したか? ・タイミングの影響について検討したか? 早すぎる、あるいは、遅すぎるコミュニケーションを理由に、批判される可能性はあるか? ・質問される可能性のある事項を把握しているか? その回答を用意しているか? 原則4.透明性 ・決定の背景にあるエビデンスを提示したか? ・実施する事柄、知らない事柄、更なる情報収集のために実施している事柄等、事実を提示したか? ・必要に応じ、助言又はエビデンスが変更されたか否か、変更の時期及び理由を認めたか? ・リスク自体及びリスクについてどの程度確信しているかに関し、明確にしているか? 原則5.提示 ・リスクを提示するための最良の方法は? 選択肢1: 定量的データ、即ちリスクの背景にある数値を示す。 選択肢2: 定性的データ、即ちリスクを記述する。 選択肢3: フレーミング(Framing)、即ちリスクを提示する。 選択肢4: ビジュアル化、即ちリスクを図解する。 原則6.伝達 ・どのチャネルを使用すべきか? ・誰がメッセージを伝達すべきか? 原則7.評価 ・実施した内容の効果に関して評価を行うことが可能か? ・明確な教訓はあるか? 「ツールキット」(16ページ)は以下のURLから入手可能。 https://food.gov.uk/sites/default/files/media/document/fsa-risk-analysis-toolkit-final.pdf 「チェックリスト」(3ページ)は以下のURLから入手可能。 https://food.gov.uk/sites/default/files/media/document/fsa-risk-analysis-checklist-final.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | https://www.food.gov.uk/research/research-projects/the-fsa-risk-communication-toolkit |