食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05600230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬の累積ばく露評価の結果における優先順位付け法の潜在的な影響に関する外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2021年4月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月27日、農薬の累積ばく露評価の結果における優先順位付け法(prioritization methods)の潜在的な影響に関する外部委託機関による科学的報告書(2021年3月19日承認、91ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2021.EN-6559)を公表した。概要は以下のとおり。
 本報告書は、農薬の累積ばく露評価の結果における優先順位付け法の潜在的な影響を説明する。この手法は、累積評価グループ(CRA)の設定という困難な仕事を低減することを目的にしている。
 優先順位付け法は、(1)優先順位の低い物質の特定、(2)優先される器官の特定の2段階から成る。第1段階では、神経系への急性影響、又は甲状腺への慢性影響に関連する単一成分に関するハザード比(hazard quotient: HQ)の閾値に基づき優先順値の低い物質を特定することを目的にした。これに関して、慢性及び急性のHQの確率論計算が210物質及び10調査に関して実施された。優先される農薬が、ばく露量の99パーセンタイルで0.1より大きなHQ、又は99.9パーセンタイルで0.01、0.1又は0.2より大きなHQの4つの閾値に従って保持された。
 第2段階では、神経系及び甲状腺に関する評価グループ(AG)が集められ、これらの器官に関して得られたリスクメトリックスが特定の影響でより高い階層のAGのリスクと比較された。臨界影響(critical effects)(物質の健康影響に基づく指標値(HBGV))を使用した標的の器官でAGのリスク評価が可能であると結論された。優先順位付けの閾値が標的の器官レベル、及び特定影響レベルでAGに対して適用された。物質を保持するために99.9パーセンタイルで0.1よりも大きなHQを持つ優先順値の閾値がこれらのAGに関して使用可能であった。この方法は、総ばく露マージンに大きな影響を与えずに、AGの神経系における物質数を50%まで、AGの甲状腺における物質数を70%まで低減した。
 結論として、優先順位付け法はCRAを簡素化するために使用可能であり、高いレベルの保護を行いながら費用対効果の高い手法に寄与する可能性がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6559