食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590530149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、圧力加熱により製造された非加熱喫食用加熱調理済みシリアル中のえん麦及び大麦由来のβ-グルカンと摂取後の血糖値上昇の低減に関する健康強調表示の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年4月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月8日、圧力加熱(pressure cooking)により製造された非加熱喫食用加熱調理済み(ready-to-eat
, RTE)シリアル中のえん麦及び大麦由来のβ-グルカン(Beta-glucan)と摂取後の血糖値上昇の低減に関する欧州議会及び理事会規則(EC) No 1924/2006第13条第5項に基づく健康強調表示の評価に関する科学的意見書(2021年2月25日採択、PDF版11ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6493)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1924/2006第13条第5項に基づいて、ベルギーの管理当局経由で提出されたNestle社の健康強調表示の認可申請を受けて、EFSAの「栄養、新食品及び食品アレルゲンに関する科学パネル」(NDAパネル)は 、圧力加熱により製造されたRTEシリアル中のえん麦及び大麦由来のβ-グルカンと摂取後の血糖値上昇の低減に関連する健康強調表示の科学的実証に関する意見書を提出するよう要請された。
 新たに開発された科学的エビデンスに基づく健康強調表示に該当する申請の範囲が提案された。
 提案された食品は、「圧力加熱により製造された朝食用RTEシリアルに配合されたえん麦及び(又は)大麦由来のβ-グルカン」である。申請者は、β-グルカンの最低限の摂取量は、25gの利用可能な炭水化物(圧力加熱により製造された朝食用RTEシリアル)中1.3gにすべきであると提案した。圧力加熱により製造されたRTEシリアルに配合されたえん麦、大麦又はそれらの組合せ由来のβ-グルカンは適切に特性評価されている。
 提案された強調表示の効果は、「食後の血糖値上昇の低減」である。食後の血糖反応の低減(食後のインスリン反応が過度に増加しないならば)は、有益な生理学的効果であると考えられる。一つのヒトにおける介入試験では、25gの利用可能な炭水化物中に最低1.2gの圧力加熱により製造された朝食用シリアルに配合されたえん麦及び(又は)大麦由来のβ-グルカンが、過度にインスリン反応を増加させることなく食後の血糖反応を低減する効果を示した。用量反応関係は試験されなかったため、圧力加熱による加工シリアルに配合されたβ-グルカンが他の炭水化物を含有する食品に添加されたβ-グルカンと比較して食後の血糖反応に高い効果を及ぼすというエビデンスは得られなかった。
 食後の血糖反応を低減するβ-グルカンの効果はよく知られているが、圧力加熱により製造された朝食用RTEシリアルに配合される利用可能な炭水化物25gあたり1.3gのβ-グルカンの用量でそのような効果を確立するには、提供された証拠は十分ではない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6493