食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590360294
タイトル 世界保健機関(WHO)、「伝統的な食品市場における生きたほ乳類野生動物の販売に関連する公衆衛生上のリスクの低減」と題する暫定ガイダンスを公表
資料日付 2021年4月12日
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概要(記事)  世界保健機関(WHO)は4月12日、「伝統的な食品市場における生きたほ乳類野生動物の販売に関連する公衆衛生上のリスクの低減」と題する暫定ガイダンス(8ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 WHOは、世界のフードシステムが持続可能で、安全かつ確実であること、また各国の食品管理システムの強化のために技術的支援が得られることを保証するために、国際連合食糧農業機関 (FAO)、国際獣疫事務局(OIE)、国連環境計画(UNEP)及びその他の国際機関と緊密に協力している。当該文書の目的は、食品安全及びその他の関連当局に、伝統的な食品市場におけるCOVID-19及びその他の人獣共通感染症の感染リスクを低減するためのガイダンスを提供することである。当該文書は、生きた動物が食用に販売されている伝統的な食品市場での疾病発生のリスクに焦点を当てているが、野生動物のその他の利用にも関連している。
 WHO、OIE及びUNEPは、各国の所轄官庁に対し、以下の措置を講じるよう求める。
1. 緊急措置として、食用又は繁殖目的で捕獲したほ乳類野生動物生体の取引の停止、及び捕獲したほ乳類野生動物生体を販売している食品市場の区域の閉鎖。ただし、実証可能で効果的な規制及び適切なリスク評価が実施されている場合を除く。
2. 人獣共通感染症の伝播のリスクを低減するために、伝統的な食品市場における衛生及び汚物処理の基準を改善するための規制基盤を強化する。現在のパンデミックの間は、ヒトからヒトへの疾病伝播の可能性を制限するために、群衆の制御、物理的距離、手洗い及び消毒場所、並びに呼吸器の衛生に関する教育のための追加の対策を市場環境に導入する必要がある。
3. ヒトの消費用に市場に出すことを意図した飼養野生動物及び捕獲野生動物からの人獣共通感染症微生物の伝播リスクを管理する規制の策定のため、リスク評価を実施して、そのエビデンス基盤を提供する。規制では、飼養された野生動物のトレーサビリティを取り扱い、これらと捕獲された野生動物とを区別できるようにする必要があり、また厳格なバイオセキュリティ対策を含める必要がある。
4. 企業が消費者の健康を保護するための規制を遵守し、責任を負うことを保証するために食品検査官が適切な訓練を受けていることを確認する。更に、伝統的な食品市場の管理を担当する所轄官庁は、食用動物の生産、加工及び販売に焦点を当てた規制が一貫して実施されるように、十分なリソースを備えている必要がある。
5. 家畜及び野生動物の両方を含めるように人獣共通感染症の病原体に対する動物衛生監視システムを強化する。これは、病原体の出現を早期に警告し、公衆衛生監視システムと連携して、ヒトの健康へのリスクを防ぐための管理策を開発するためのエビデンス基盤を提供する。
6. 市場取引業者、屋台所有者、消費者及び広く一般公衆のための食品安全情報キャンペーンを開発し、実施する。これらのキャンペーンでは、食品安全の原則、人獣共通感染症の病原体がヒト-動物間で伝播するリスク、並びに野生生物の消費及び取引に関連するリスクを伝える必要がある。また当該キャンペーンにより、生物多様性の重要性について、また、野生生物のあらゆる利用は合法的で持続可能であり、安全かつ責任を持つ必要があるという情報を、全ての利害関係者に広めるべきである。
 当該文書は、以下のURLから入手可能。
https://cdn.who.int/media/docs/default-source/food-safety/ig--121-1-food-safety-and-covid-19-guidance-for-traditional-food-markets-2021-04-12-en.pdf
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/i/item/WHO-2019-nCoV-Food-safety-traditional-markets-2021.1