食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590320104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、七面鳥挽肉に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表
資料日付 2021年4月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は4月12日、七面鳥挽肉に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、七面鳥生挽肉に関連した複数州にわたるSalmonella Hadar株による集団感染症について調査を行うため、様々な種類のデータを収集している。疫学、検査及び遡及調査のデータにより、七面鳥挽肉が疾病の原因であることが示されている。
2. 2021年4月12日現在、S. Hadar集団感染株の感染者28人が12州(マサチューセッツ州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州他)から報告されている。発症日は2020年12月28日から2021年3月4日までであった。
3. 患者の年齢は1歳未満~92歳、年齢中央値は49歳、68%が女性である。情報の得られた19人のうち2人が入院した。死亡者の報告はない。
4. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者に発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行っている。聞き取り調査をした10人のうち、6人(60%)が七面鳥挽肉を喫食したと報告した。
5. USDA-FSISは、検査のために、患者の冷凍庫から未開封の七面鳥挽肉のパックを回収した。検査結果により、七面鳥挽肉にサルモネラ属菌の集団感染株が含まれていたことが示された。遡及調査により、患者が購入した七面鳥挽肉は、Plainville Brands社によって製造されたことが明らかとなった。
6. 全ての患者がPlainville Brands社によって製造された七面鳥挽肉に関連しているわけではない。患者らは、複数の店舗から様々なブランドの七面鳥挽肉を購入したと報告しており、USDA-FSISの遡及調査では、いくつかの七面鳥肉加工施設が特定された。集団感染株は、州及び規制当局によって所定の検査のために収集されたいくつかの七面鳥肉製品の検体中でも確認された。
7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、ヒト由来の26検体及び七面鳥由来16検体から分離されたサルモネラ属菌がストレプトマイシン及びテトラサイクリンの一方あるいは両方の薬剤に対して耐性であることが予測された。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤耐性試験が実施中である。サルモネラ症の多くの患者は抗菌性物質の投与なしで回復する。しかしたとえ重症患者に抗菌性物質が必要であっても、この薬剤耐性は多くの患者の治療に使用される抗菌性物質の選択には影響しないと考えられる。
8. 4月10日、USDA-FSISは、Plainville Brands社が製造した約211
,406ポンド(約95.9トン)の七面鳥生挽肉製品について公衆衛生警報を発出した。4月12日、CDCは食品安全警報を発出し、疾病に関連する七面鳥挽肉製品を喫食、販売、あるいは提供しないよう勧告した。
9. USDA-FSISは、更なる七面鳥製品が疾病に関連しているかどうかを判断するための作業を行っている。CDCは、生の七面鳥肉を取り扱う際には、食品安全の4つのステップ「洗浄(clean)、分離(separate)、加熱調理(cook)、冷却(chill)」に常に従うよう人々に助言を行っている。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/hadar-04-21/index.html