食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590010105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、乳児用食品のための行動計画「ゼロにより近づける(Closer to Zero)」を公表
資料日付 2021年4月8日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は4月8日、乳児用食品のための行動計画「ゼロにより近づける(Closer to Zero)」を公表した。構成・概要は以下のとおり。
1. 序文
 FDAの計画である「Closer to Zero」は、乳幼児が喫食する食品由来の有害元素へのばく露を可能な限り低減するためにFDAがとる行動を特定している。乳幼児は、より小さい体のサイズ及び代謝により、これらの汚染物質の有害影響を受けやすくなるため、FDAは乳幼児を優先している。
食品からのヒ素、鉛、カドミウム及び水銀等の有害元素へのばく露は、食品中の元素のレベル及び摂取量によって異なる。食品中の有害元素のレベルを下げることは複雑かつ多面的である。
2. FDAのアプローチを理解する
 継続的な改善を行うために、FDAの行動計画は、調査、規制及びアウトリーチの取り組みを含む4段階の反復アプローチに従っている。
(1)措置基準(action level)の科学的根拠を評価する。FDAは必要に応じて特定の有害元素についての暫定参照値(interim reference level
, IRL)を設定する。
(2)措置基準を提案する。乳児用食品のカテゴリー(例:シリアル、乳児用調製乳、フルーツピューレ・野菜ピューレ)やその他、乳幼児がよく喫食する食品中の、ある有害元素のFDAの措置基準案の作成において、IRLが情報を与える重要な要素となる可能性がある。
(3)措置基準の達成可能性及び実現可能性等、提案した措置基準について利害関係者と協議する。
(4)措置基準を最終決定する。
 措置基準とは、食品が、連邦食品医薬品化粧品法(FFDCA)の402項(a)(1)に記載された「混入による不良品」(adulterated)であると見なされる可能性がある汚染物質のレベルである。FDAは、特定の事例で執行措置を行うべきかどうか検討する際、その他の要因や科学的根拠に加えて措置基準を考慮する。
 FDAの実際のアプローチ:ヒ素、鉛、カドミウム及び水銀に関するデータの入手可能性及び追加の研究ニーズは異なる。したがって、鉛以外の有毒元素のデータを評価しながら、現在入手可能なデータがある鉛の措置基準を提案することから始める。次に、乳幼児が摂取する様々なカテゴリーの食品について、より多くのデータ及び情報を収集しながら、各元素について反復アプローチのサイクルを進めていく。
3. 行動項目及びスケジュール案
フェーズ1:2021年4月~2022年4月
(1)評価:ヒ素(2)提案:鉛(3)協議:鉛(5)実施中の監視、研究及び法令遵守:全て
フェーズ2:2022年4月~ 2024年4月
(1)評価:カドミウム、水銀(2)提案:ヒ素(3)協議:ヒ素(4)最終決定:鉛(5)実施中の監視、研究及び法令遵守:全て
フェーズ3:2024年4月以降
(1)評価:鉛(2)提案:カドミウム、水銀(3)協議:カドミウム、水銀(4)最終決定:ヒ素(5)実施中の監視、研究及び法令遵守:全て
4.有害元素に関する実施中の作業
 本件の関連記事は、以下のURLから入手可能。
・食品安全・応用栄養センター(CFSAN)ニュース「FDAは乳幼児用食品からの有害元素へのばく露を低減するための行動計画を共有する」
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-shares-action-plan-reducing-exposure-toxic-elements-foods-babies-and-young-children
・FDA声明「FDAは乳幼児用食品からの有害元素へのばく露を低減するための行動計画を公表する」
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-releases-action-plan-reducing-exposure-toxic-elements-foods-babies-young-children
・インフォグラフィック「乳幼児向け食品からの有害元素へのばく露の傾向」(1ページ)
https://www.fda.gov/media/147324/download
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/food/metals-and-your-food/closer-zero-action-plan-baby-foods