食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05520460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「欧州のイノシシと養豚の接点の分析:複数国における空間的な重複と高解像度アプローチ」と題する外部科学報告書を公表
資料日付 2021年1月6日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月6日、「欧州のイノシシと養豚の接点の分析:複数国における空間的な重複と高解像度アプローチ」と題する外部科学報告書(23ページ、2020年12月18日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 ENETWILDコンソーシアム(※訳注)は、欧州におけるイノシシと養豚の空間的な接点を明確にするため、欧州規模での養豚の様々なデータソースについて予備報告書で説明しており、また両集団間の可能性のある空間的接点の暫定リスクマップを作成した。このモデルでは、国際連合食糧農業機関(FAO)のGridded Livestock of the World database (GLW)由来の豚の分布データの利用について調査及び評価を行った。しかし、事例として用いたいくつかの特定の国では、GLWの予測は、国内の豚について確実性の高い個体数分布を示さなかった。
 現在、欧州連合(EU)レベルで利用可能な家畜の調査データ(EU統計局(Eurostat))は、NUTS2(第2種地域統計分類単位)レベルの空間的解像度に限られる。EU統計局はそのデータが潜在的に比較可能であることを保証しているが、より高度な空間的解像度(情報の集約レベル)と豚の生産システムに関する定義についての問題を解決する必要がある。このような背景から、本報告書の目的は、(i)利用可能な最良品質のデータ(EU統計局データとENETWILD空間モデル)を用いて、欧州における豚とイノシシの間の空間的な接点を評価することである。我々は次に、(ii)データが利用可能な国の豚の生産タイプを区別して、より高い空間的解像度での接点を評価した。
 様々なデータのスケール及び品質での比較に基づき、我々はデータ収集とモデル化アプローチの両面での今後のステップを提案する。豚のデータにおける精密な空間的解像度は欧州レベルではいまだ利用可能ではなく、各生産システム毎の個別の定量化及びリスク分析実施のため、そして(イノシシと養豚の)接点でのリスクの変動の原因となる関連事項を考慮するために、大規模農場と集約農場、裏庭飼育と商業飼育、屋外飼育と屋内飼育の区別は不可欠である。より高い解像度で欧州規模で統一的かつ標準化されたデータを収集するための枠組みの開発が必要である。
(※訳注) ENETWILDコンソーシアムはEFSAが資金提供を行い、野生動物、家畜及びヒトの間で広がる疾病のリスクを分析するために、欧州レベルで比較可能なデータを収集するためのプロジェクトを実施している。現在の主な目的は、欧州全体のイノシシの地理的分布と個体数に関する情報を収集し、その後、アフリカ豚熱(ASF)等の野生動物を含む疾病の今後のリスク評価に使用するための地理空間的ツールを作成することである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2021.EN-1995