食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05520360104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、葉物野菜に関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2020年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は12月22日、葉物野菜に関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。調査担当者らは当該集団感染を葉物野菜に関連付けたが、種類又はブランドは特定できなかった。当該集団感染を理由に葉物野菜の喫食を避ける必要はない。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数件の複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染症に関して調査を行った。当該集団感染は、同時期に発生した2件の他の大腸菌O157:H7(感染源不明1及び感染源不明3)の集団感染とは異なるものである。(※訳注:当該集団感染は12月22日の更新までは、感染源不明2の大腸菌O157:H7集団感染として情報提供されていた。)
3. 2020年12月18日時点で、腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染株の感染者計40人が19州(カリフォルニア州、カンザス州、ノースダコタ州他)から報告された。
4. 発症日は2020年8月10日から10月31日まで、患者の年齢は1歳から85歳で、年齢中央値は33歳、60%が女性である。情報の得られた34人のうち20人が入院し、4人が腎不全の一種である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した。死亡者は報告されなかった。
5. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)が19人の患者由来の分離株において実施された。1人の患者由来分離株でアンピシリン及びアモキシシリン-クラブラン酸に対する薬剤耐性が予想され、18株の患者由来分離株ではいずれの薬剤耐性も予想されなかった。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が実施中である。腸管出血性大腸菌O157:H7感染患者には抗菌性物質の投与は推奨されないため、これらの知見は治療指導には影響しない。
6. 疫学及び遡及調査のエビデンスにより、葉物野菜が当該集団感染の原因である可能性が高いことが示された。当該集団感染の患者は様々な葉物野菜の喫食を報告し、また様々な葉物野菜が一緒に栽培、収穫及び加工されることが多いため、調査担当者らは葉物野菜の種類又はブランドを特定することはできなかった。
 州及び地方の公衆衛生当局は患者に聞き取り調査を行い、発症前の1週間に喫食したものや、その他のばく露について確認した。聞き取り調査を行った23人のうちの22人が、ほうれん草(16人)及びロメインレタス(15人)等の様々な種類の葉物野菜を喫食した又は喫食した可能性があると報告した。
7. FDAは患者らが喫食したと報告した複数種類の葉物野菜について遡及調査を実施した。関連する複数の農場が特定されたが、しかし、これらの葉物野菜の共通の供給元となる単一の農場はなかった。
 FDA及び州の担当機関は、関連する農場で検査を実施し、環境検体を収集した。FDAは検体を分析し、当該集団感染の根本原因を特定するために調査を継続している。
8. 12月22日の時点で、本集団感染は終息している。
 葉物野菜と食品安全に関する情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.cdc.gov/foodsafety/communication/leafy-greens.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2020/o157h7-10-20b/index.html