食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05520350104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染(感染源不明3、初報11月10日)に関する情報を最終更新
資料日付 2020年12月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は12月18日、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染(感染源不明3、初報11月10日)に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数件の複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染症に関して調査を行った。当該集団感染は、同時期に発生した2件の他の大腸菌O157:H7(感染源不明1及び感染源不明2(訳注:後日葉物野菜に関連する集団感染として情報提供あり))の集団感染とは異なるものである。
2. 2020年12月16日時点で、腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染株の感染者計18人が9州(イリノイ州、カリフォルニア州、ミシガン州他)から報告された。
3. 発症日は2020年9月2日から11月6日まで、患者の年齢は8歳から71歳で、年齢中央値は28歳、72%が女性であった。情報の得られた16人のうち、6人が入院した。死亡者の報告はなかった。
4. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、患者由来の分離株15株及び食品由来の分離株4株において、いずれの薬剤耐性も予想されなかった。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤耐性試験が実施中である。腸管出血性大腸菌O157:H7感染患者には抗菌性物質の投与は推奨されないため、これらの知見は治療指導には影響しない。
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者に聞き取り調査を行い、発症前の1週間に喫食したものや、その他のばく露について確認した。聞き取り調査を行った13人のうちの全員が、ロメインレタス(9人)、ほうれん草(9人)及びアイスバーグレタス(7人)等の様々な種類の葉物野菜を喫食した又は喫食した可能性があると報告した。
 検査機関での試験により、Tanimura & Antle社の個包装したロメインレタス製品の検体から集団感染株が確認され、当該製品は2020年11月6日にリコールされた。しかし、調査担当者は当該集団感染の患者の中でリコール対象製品を喫食したことにより発症した者を特定することはできなかった。Tanimura & Antle社のロメインレタスを喫食したとの明確な報告はなく、数人はリコール対象商品が「包装された」日付より前に発症していた。
6. FDAは遡及調査を実施し、州の担当者と協力して数か所の農場で検査を実施した。しかし、どの調査結果も、流通チェーンで共通の感染源を特定したり、検査した農場と当該集団感染を関連付けたりすることはできなかった。
7. 12月18日の時点で、本集団感染は終息している。当該集団感染は、調査担当者らが可能性のある感染源を特定するための十分な情報を得る前に終息した。
 腸管出血性大腸菌感染の予防についての情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.cdc.gov/ecoli/ecoli-prevention.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2020/o157h7-11-20/index.html