食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500230505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、薬剤耐性に関する2020年の報告書を公表
資料日付 2020年11月17日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は11月17日、薬剤耐性に関する2020年の報告書で薬剤耐性は依然として取り組むべき課題であると確認されたと公表した。
 実施した措置の効果を評価するために、人及び動物における抗生物質の使用及び薬剤耐性を監視することが必要である。スイス連邦保健局とBLVは、スイスの薬剤耐性に関する報告書を2年に1度公表している。
 今回の報告書によると、医療における抗生物質の使用量は例年と変わらない。約90%の抗生物質は外来の治療に使用されている。動物の治療では抗生物質の使用量は減少を続けている。
 人(2004年以降)と動物(2006年以降)の薬剤耐性に関するデータは異なる傾向を示している。一部の細菌に関しては薬剤耐性が大幅に増加しているが、その他の細菌では横ばい又は減少している。
 保健局の最近の研究では、3分の1の人が抗生物質はウイルスを死滅させると考えている。しかし、抗生物質はウイルスには全く効果がなく細菌のみに効果があり、意識改革が重要である。前回の調査(2016年)から抗生物質に関する認識はわずかに改善された。女性と40歳を超えた人は、男性とそれより若い人と比べ、抗生物質についてよく知っていることが明らかになった。大部分の人は、抗生物質の無駄な使用はその効果を減少させると認識している。
 リスクを低減するために以下のような様々な措置を実施している。
 バイオセキュリティ対策は病気の導入及び蔓延のリスクを軽減する。動物の医療分野では、的を絞ったバイオセキュリティ対策で病気を予防し、抗生物質の使用量を低減する。
 耐性菌は特に動物の治療院で伝播する可能性がある。このリスクを低減するために、ベルン大学のチューリッヒ獣医学部は、他の専門家と協力して衛生の手引きを公表した。この手引きには、動物の治療院で人及び動物の感染を防ぐための実践的な推奨事項及び基本的な知識について記載がある。
 農業分野においては、他に牛の健康を改善するためのプロジェクトがある。牛の蹄に影響を与える病気は一般的に痛みを伴うもので、起き上がったり横になったりすることを困難にし、乳頭が傷ついたり乳房が炎症を起こすリスクが増加する。“健康的な蹄-未来のための適切な脚”プロジェクトの一環で、ベルン大学の獣医学部と牛の健康サービス(訳注:牛の診療や牛乳や食肉生産における品質確保の支援、獣医師の育成等を実施)は、牛の飼育者へ治療と予防に関する助言を提供している。その目的は、主に長期的な抗生物質の使用を低減することである。
 報告書(英語)は下記URLから入手可能
https://www.newsd.admin.ch/newsd/message/attachments/63834.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/dokumentation/nsb-news-list.msg-id-81168.html