食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食用及び油用オリーブ中の5-ニトログアヤコールナトリウム、o-ニトロフェノールナトリウム及びp-ニトロフェノールナトリウムに関する現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2020年11月24日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月24日、食用及び油用オリーブ中の5-ニトログアヤコールナトリウム、o-ニトロフェノールナトリウム及びp-ニトロフェノールナトリウムに関する現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書(2020年11月6日承認、23ぺージ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6313)を公表した。概要は以下のとおり。
 Asahi Chemical Europe社は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第6条の規定に従って、南部EU(SEU)での使用が可能となるよう、食用及び油用オリーブ中の有効成分5-ニトログアヤコールナトリウム(Na 5‐NG)、o-ニトロフェノールナトリウム(Na o-NP)及びp-ニトロフェノールナトリウム(Na p-NP)に関する現行のMRLを改正するために、ギリシャの管理当局に対して申請書を提出した。
 本MRLの申請を裏付ける提出データは、0.12mg/kgのMRLを導出するのに十分であった(残留物試験の枠組みでバリデーションがとれた3つのニトロ化合物ナトリウム塩(sodium nitrocompounds)の定量限界(LOQ)の合計)。この従来より高いMRLは、意図される用途から生じるオリーブ中の残留物を反映していないが、未確認の発生源から生じるp-ニトロフェノール(p-NP)の存在が留意された。p-NPは原産国及び施用年に関わらず、未施用のオリーブの全ての検体中に存在し、規制に用いる0.01mg/kgのLOQを上回る場合もあったため、申請者はNa p-NPについてLOQが0.1mg/kgのバリデーションがとれた方法で残留物試験の検体を分析した。管理当局はオリーブ中の0.1mg/kg未満のp-NPの残留物は対象作物へのニトロ化合物ナトリウム塩の使用に由来するものではなく、起源が不明な他の供給源に由来することを認識しておくべきである。現行の分析法は、有効成分ごとにバリデーションがとれた0.01mg/kgのLOQで、油分の高い食品中のニトロ化合物ナトリウム塩の残留物を管理する(合計で0.03mg/kgのLOQ)。
 EFSAはリスク評価の結果に基づき、報告された農業生産工程管理に従ったニトロ化合物ナトリウム塩の使用に由来する残留物の短期的及び長期的摂取及び未確認の発生源に由来するp-NPの存在が消費者の健康にリスクを及ぼすことは考えにくいと結論付けた。
EFSAのMRL改正案は以下のとおり。
規制のための残留物の定義:5-ニトログアヤコールナトリウム、o-ニトロフェノールナトリウム及びp-ニトロフェノールナトリウム(3有効成分の合計を5-ニトログアヤコールナトリウムとして表す)
品名        現行MRL mg/kg   MRL改正案mg/kg
食用オリーブ      0.03        0.12  
油用オリーブ      0.03        0.12
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6313