食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05480380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのSchizochytrium sp.から抽出された油の安全性に関する科学的意見書を公開
資料日付 2020年10月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月19日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのSchizochytrium sp.から抽出された油の安全性に関する科学的意見書を公開した(8月31日採択、PDF版24ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6242)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関する科学パネル(NDAパネル)」は、規則(EU)2015/2283に準拠する新食品としてのSchizochytrium sp.から抽出された油の安全性に関し意見を表明するよう求められた。
 Schizochytrium sp.は単細胞海洋性微細藻類である。申請者(Progress Biotech bv)が利用するWZU477株は、Schizochytrium limacinum(訳注)に属する事が判明しており、海洋環境において、腐敗したマングローブ林の植物葉から得られた。当該新食品である、ドコサヘキサエン酸(docosahexaenoic acid(DHA))に富む油は、機械的抽出法を用いて当該微細藻類より単離されている。
 申請者は、乳児用調製乳及びフォローオン調製乳における当該新食品の使用を提案している。申請者定義による使用量は、規則(EU) 2016/127から導出されたものであり、当該規則では、20~50mg/100kcalの濃度において、DHAを乳児用調製乳及びフォローオン調製乳へ添加する義務が規定されている。
 当該新食品を乳児用調製乳及びフォローオン調製乳に使用する結果として摂取されるDHAが、安全性上の懸念を提起するとは予期されない。
 当該新食品の成分組成から、海洋性毒素は含有されないことが示される。また、Schizochytrium limacinumは、「生産目的のみ」の資格を有する安全性適格推定(QPS)ステータスに属する。提供されている情報に基づき、当該微細藻類が製造工程を経た後に生存しているとは予期されない。
 当該新食品を用いた毒性学的試験は実施されていない。しかしながら、Schizochytrium sp.に由来する多様な形態の油に関する入手可能なデータ、当該新食品の起源のQPSステータス、製造工程、及び、当該新食品の成分組成に基づき、NDAパネルは、当該新食品の毒性に関して懸念はないと考える。
 NDAパネルは、当該新食品は、提案されている使用条件下において安全であると結論する。
 (訳注)
クロミスタ(Chromista)界ビギラ(Bigyra)門ラビリンチュラ(Labyrinthula)綱ヤブレツボカビ(Thraustochytriida)目ヤブレツボカビ(Thraustochytriaceae)科シゾキトリウム(Schizochytrium)属
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6242