食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05470210104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、たまねぎと関連した複数州にわたるサルモネラ・ニューポート集団感染に関する情報を最終更新 |
資料日付 | 2020年10月8日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は10月8日、たまねぎと関連した複数州にわたるサルモネラ・ニューポート(Salmonella Newport)集団感染に関する情報を最終更新した(2020年7月21日初報)。概要は以下のとおり。 1. 当該集団感染は終息したとみられるが、リコール対象のたまねぎは家庭や冷凍庫の中にまだ残っている可能性がある。該当するたまねぎ及び製品がある場合は、喫食せず、廃棄すること。 2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、米国食品医薬品庁(FDA)並びにカナダの担当当局は、たまねぎと関連した複数州にわたるS. Newportの集団感染に関して調査を行った。 3. S. Newport集団感染株の感染者が合計1 ,127人、48州(ワシントン州、カリフォルニア州、ユタ州、オレゴン州他)から報告された。 4. 発症日は2020年6月19日から9月11日まで、患者の年齢は1歳未満から102歳、年齢中央値は41歳であった。患者の58%が女性であった。情報の得られた705人のうち、167人の入院が報告された。死亡者の報告はなかった。 5. 患者から分離された732株の全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、730株においてはいずれの薬剤耐性も予測されなかったが、1株でアンピシリン耐性が、また別の1株でテトラサイクリン耐性が予測された。8人の患者由来分離株について、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が実施され、これらの株に薬剤耐性は確認されなかった。予測された薬剤耐性は多くの患者の治療に使用される抗生物質の選択には影響しないと思われる。 6. 疫学及び遡及調査のエビデンスにより、Thomson International社由来の赤たまねぎ(red onion)が当該集団感染の原因である可能性が高いことが示された。他の種類のたまねぎ(白、黄あるいは黄色甘味種等)も、一緒に栽培及び収穫されたため、汚染されている可能性があった。 7.カナダ公衆衛生庁(PHAC)及びカナダ食品検査庁(CFIA)も、カナダにおけるS. Newport集団感染を調査した。カナダの集団感染はWGSによって米国の集団感染とその原因株が遺伝的に関連していることが示された。カナダ当局の調査によってThomson International社由来の赤たまねぎが集団感染源である可能性が高いことが確認された。 8.8月1日、Thomson International社は、サルモネラ属菌汚染の可能性があるため、全ての赤、白、黄及び黄色甘味種のたまねぎをリコールした。他の会社もたまねぎ又はリコールされたたまねぎで作られた食品をリコールした。消費者、飲食店及び小売業者は、リコール対象のたまねぎや製品を喫食、提供又は販売しないこと。 9.10月8日時点で、本集団感染は終息したとみられる。FDAは本集団感染の根本的原因を見つけるために調査を継続している。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.cdc.gov/salmonella/newport-07-20/index.html |