食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05450320301 |
タイトル | 論文紹介:「大規模な水由来カンピロバクター症集団発生:飲料水供給システムの汚染を調査するための複数のアプローチの活用、ノルウェー、2019年6月」 |
資料日付 | 2020年9月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance(2020 , 25(35):pii=2000011)に掲載された論文「大規模な水由来カンピロバクター症集団発生:飲料水供給システムの汚染を調査するための複数のアプローチの活用、ノルウェー、2019年6月(Large waterborne Campylobacter outbreak: use of multiple approaches to investigate contamination of the drinking water supply system , Norway , June 2019)、 著者S Hyllestad、L Vold (Norwegian Institute of Public Health , ノルウェー)ら」の概要は以下のとおり。 2019年6月6日、ノルウェー公衆衛生研究所は、アスコイ(訳注: Vestland県の一地域)で50人を超える胃腸炎の患者の通知を受けた。複数の患者の急な発症と地理的分布から、水道の貯水池が発生源と疑われた。当該集団発生の発生源とその範囲、そして管理措置の効果を確認するための調査が実施された。 症例は、2019年6月1日~19日に24時間以上の持続した胃腸炎症状を呈した、給水系A(WSS-A: Water Supply System A)によって水の供給を受けた世帯の人と定義された。WSS-Aによる給水提供を受けた住民を対象に、聞き取り調査、電話調査及びショートメッセージサービス(SMS)を用いたコホート調査が実施された。WSS-Aのシステム情報が収集され、また、ヒト及び環境由来の分離株の全ゲノムシークエンス解析が実施された。 オンラインアンケートにより情報が報告された6 ,108人のうち、1 ,573人が症例の定義を満たした。当該貯水池からの給水を受けた住民は、他の住民に比べて疾病のリスクが4.6倍高かった。症例(n=24)及び水検体(n=4)から分離されたCampylobacter jejuniは、同一のコアゲノム多座塩基配列型別(cgMLST)プロファイルを有していた。 汚染は、豪雨時に貯水池の亀裂を介して発生した可能性が高い。給水システムは、特に特定の気象条件による汚染を受けやすい。当該事例は、リスクを軽減するための水の安全性計画とリスクベースのサーベイランスの重要性を強調する。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Eurosurveillance (2020 , 25(35):pii=2000011) |
URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2020.25.35.2000011 |