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資料管理ID syu05420370301
タイトル 論文紹介:「ブラッドソーセージに関連した全国規模の侵襲性リステリア症の集団発生、ドイツ、2018-2019年」
資料日付 2020年6月10日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  Emerging Infectious Diseases (2020
, 26(7):1456-1464)に掲載された論文「ブラッドソーセージに関連した全国規模の侵襲性リステリア症の集団発生、ドイツ、2018-2019年(Large Nationwide Outbreak of Invasive Listeriosis Associated with Blood Sausage
, Germany
, 2018-2019)、著者S Halbedel、A Flieger(Robert Koch Institute
, ドイツ)ら」の概要は以下のとおり。
 侵襲性リステリア症は、ヒトにおける重篤な食品媒介疾患であり、その管理は困難である。リステリア症の発生率は世界的に増加しているが、一部の国では、リステリア症集団発生の認知と管理の改善のため分子サーベイランスプログラムが実施されている。ドイツでは、リステリア症患者や原因とされる食品から分離されたリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)分離株のサブタイピングにおいて、定常的に全ゲノムシークエンシング解析、コアゲノム多座塩基配列型別(cgMLST)及び一塩基多型(SNP)コーリングが用いられる。
 2018年8月~2019年4月の間に、異例の大規模なL. monocytogenes分離株のクラスターが確認された。このクラスターは112人の届出リステリア症患者から回収された、同一性の高い(異なるcgMLST対立遺伝子が0~5(中央値0))、塩化ベンザルコニウム耐性のsequence type 6(ST6)分離株134株から成る。当該集団発生の112人の患者のうちの111人については、その年齢は53~98歳(中央値79歳)で、66人(59%)が男性であった。7人が死亡しており、うち2人はリステリア症が主要な死因とされた。
 この集団発生は、過去25年間に欧州で報告された中で最大規模のものの一つであった。疫学的調査の結果、臨床分離株と非常に近縁な L. monocytogenes に汚染されたブラッドソーセージが確認された。当該ブラッドソーセージはドイツの大規模な食肉及びソーセージ製造業者により生産されたもので、同国の多くの地域で販売されていた。同製品が市場から撤去されたことにより集団発生は終息した。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Emerging Infectious Diseases (2020 , 26(7):1456-1464)
URL https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/7/20-0225_article