食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05370310160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、食品、食品接触材料又は食品包装がSARS-CoV-2の感染経路となるリスクに関する定性的リスク評価の結果を公表 |
資料日付 | 2020年4月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は4月17日、食品、食品接触材料又は食品包装がSARS-CoV-2の感染経路となるリスクに関する定性的リスク評価の結果を公表した。概要は以下のとおり。 1.全体的なリスク評価 英国の消費者が食品の摂取、食品接触材料又は食品包装の取り扱いを介して、SARS-CoV-2に感染可能なレベルでばく露する可能性は非常に低い(非常に稀であるが排除できない)と判断される。当該推定に伴う不確実性は大きい。SARS-CoV-2に関する重要なデータギャップが存在することが理由の一つである。したがって、この報告書中の複数の推定は、他のコロナウイルス(SARS-CoV及びMERS-CoV)に関するデータに基づく。 SARS-CoV-2ウイルスは、そのゲノムから、過去にどの感染症例においても食品由来の感染が示唆されていないSARS-CoVと最も近縁であることが示唆される点が注目される。当該評価は、現在の知識ギャップを認識し反映させた上で、安全側に立ったリスク推定を示すものである。 2.当該リスク評価の限界 当該リスク評価は、現時点で以下の点を考慮していない。 ・不正輸入に関するリスク ・食品の調理に従事する者又は動物由来製品へのばく露頻度が高い者(食肉処理施設従業員など)に対する職業リスク ・フードチェーンの保全への影響 3.鍵となる不確実性 今後、当該リスク評価を大幅に変更し得る要素としては以下が挙げられる。 ・食品経由感染の何らかのエビデンス又は疑い例 ・食品経由のウイルス伝達の可能性を示唆する試験研究 ・英国の検査方針の大幅な変更など、英国における感染の発生率に関する更なるデータ(特に無症候性の感染率) ・英国の家畜又は伴侶動物が感染する可能性を示すエビデンス ・食品中のウイルスの活性に保存又は加工が与える影響に関する評価、又はSARS-CoV-2の表面上及び通常環境中の生存に関する評価を大幅に変更することに繋がる新たなデータ 当該報告書(2020年3月26日付け、21ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/web-version-qualitative-risk-assessment-risk-of-food-or-food-contact-materials-as-transmission-route-of-sars-cov-2-002.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.food.gov.uk/research/research-projects/qualitative-risk-assessment-on-the-risk-of-food-or-food-contact-materials-as-a-transmission-route-for-sars-cov-2 |