食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05370070149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのジメチルポリシロキサン(E 900)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年5月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月6日、食品添加物としてのジメチルポリシロキサン(dimethyl polysiloxane)(E 900)の再評価に関する科学的意見書(2020年3月26日採択、47ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は食品添加物としてのジメチルポリシロキサン(E900)の安全性を再評価する科学的意見書を公表した。E900は1990年に食品に関する科学委員会(SCF)により評価され、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)により1974年に設定された1.5mg/kg体重/日の許容一日摂取量(ADI)で合意された。
 ジメチルポリシロキサンは経口摂取後、消化管からの吸収は非常に限定されており、大部分が変化しない状態で便中に排泄された。
 ラットにおける試験において、角膜混濁及び角膜における他の影響が観察された。これらの影響は、飼料中及び(又は)便中の当該試験物質に直接接触することが原因であり、全身ばく露によるものではないと考えられる。
 FAFパネルは、ジメチルポリシロキサンの経口ばく露は試験されたどの種及びどの用量においても全身の有害影響を引き起こさず、ジメチルポリシロキサンの遺伝毒性に関する懸念はないと考えた。ラットにおける26か月間の試験から、雌及び雄に関してそれぞれ1
,742mg/kg体重/日及び2
,055mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が特定された。FAFパネルは1
,742mg/kg体重/日のNOAELを使用し、不確実係数100を適用してジメチルポリシロキサンに関して17mg/kg体重/日のADIを設定した。このため1990年にSCFにより設定された1.5mg/kg体重/日のADIは撤回された。全てのばく露量シナリオの様々な集団における推定ばく露量は、17mg/kg体重/日のADIを超過しなかった。FAFパネルはジメチルポリシロキサンに関して報告された用途及び使用レベルで安全性の懸念はないと結論付けた。FAFパネルはまたEUの規格の改正に関していくつかの勧告も行った。
 勧告(抜粋)
・ジメチルポリシロキサンが食品中の毒性元素(ヒ素、鉛、水銀)への重要なばく露源にならないようにするため、ジメチルポリシロキサンのEUの規格におけるこれらの毒性元素の上限を引き下げる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6107