食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05350140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、補強データを考慮した有効成分スルホキサフロルに関する農薬リスク評価のピアレビューを公表
資料日付 2020年3月30日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月30日、補強データを考慮した有効成分スルホキサフロル(sulfoxaflor)に関する農薬リスク評価のピアレビュー(2020年2月25日承認、15ページ、doi:10.2903/j.efsa.2020.6056)を公表した。概要は以下のとおり。
 スルホキサフロルは欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の規定に従って、欧州委員会施行規則(EU) No 2015/1295により認可された。同認可には申請者(Dow AgroSciences社)が欧州委員会に対して、以下の(a)~(d)に関する更なる試験結果を提出する義務を負う特定の条件が付された。
 (a)様々なばく露経路、特に花蜜、花粉、いつ液(guttation fluid)及びダストを介したミツバチへのリスク
 (b)後作物及び花を付ける雑草の花蜜又は花粉を集めるミツバチへのリスク
 (c)ミツバチ以外の授粉媒介者へのリスク
 (d)ハチの幼虫へのリスク
 2014年のEFSAの結論におけるハチ類に関するリスク評価は、新たに利用が可能な研究室の従来より高い段階(tier)の試験を検討して改定された。農薬のピアレビュー会議133 (2015年EFSA)の勧告を受けて、共助報告担当加盟国(co-RMS)のチェコは2013年にEFSAが提起した課題の観点から従来より高い段階の試験を評価した。欧州委員会が定めた段階 1に基づくリスク評価は、2014年のスルホキサフロルのリスク評価のピアレビューで合意された結論と比較して変更された点はなかった。
 2002年の欧州委員会の勧告に沿って、テーマに関する最新の知識を利用して従来より高い段階の試験が評価された。そのリスク評価には精緻化されたいくつかの新たな段階があり、その点について欧州連合(EU)加盟国から様々な意見が表明された。利用可能で従来より高い段階の試験の解釈及びその使用、及びスルホキサフロルの使用に対するリスク低減措置の検討に関しても様々な意見が表明された。
 ピアレビュー会議における議論を受けて、圃場及び非常設の温室に関して、いくつかの関連するシナリオ(スルホキサフロルを施用した作物のシナリオ(開花後を除く)、雑草のシナリオ、圃場の縁のシナリオ)でミツバチ及びマルハナバチへの高いリスクが特定された。更に、マルハナバチ(成虫及び幼虫)に関する慢性リスク評価及び単独性のハチ類に関する急性及び慢性リスク評価は最終化できなかった。
 結実野菜及びウリ科への代表的な用途は温室における用途を含む。常設の温室ではばく露量が低いため、ミツバチ、マルハナバチ及び単独性のハチ類に関して低リスクを結論付けた。
 欧州委員会は2019年12月の指令に基づきEFSAに対して、圃場の縁におけるスルホキサフロルへのばく露からマルハナバチ及び単独性のハチ類を保護するために必要なスプレー散布時のドリフトを低減するための措置の評価、及び水たまりのハチへのリスク評価を完了するよう要請した。
 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6056