食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05340280149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料及び食品中の塩素化パラフィンのリスク評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年3月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月9日、飼料及び食品中の塩素化パラフィンのリスク評価に関する科学的意見書(220ページ)を公表した、概要は以下のとおり。
 実験動物のデータがレビューされ、CONTAMパネルは、短鎖塩素化パラフィン(SCCP)及び中鎖塩素化パラフィン(MCCP)の混合物の反復投与毒性試験での標的臓器として肝臓、腎臓、甲状腺を特定した。子犬の生存率の低下及び皮下の血腫及び出血をMCCP混合物の臨界効果として特定した。試験した長鎖塩素化パラフィン(LCCP)混合物では、肝臓を標的臓器として特定した。
 CONTAMパネルは、SCCPs及びMCCPsについて、それぞれ、雄ラットの腎炎症例増加に対するリファレンスポイントBMDL10として2.3 mg/kg 体重/日、雌雄ラットの相対腎臓重量の増加に対するリファレンスポイントBMDL10として36 mg/kg 体重 /日を選択した。LCCPsについては、ヒトに関連するリファレンスポイントを特定できなかった。
 CONTAMパネルは、トキシコキネティクスと毒性学的データベースに限りがあるため、健康影響に基づく指標値の算出は適切ではないと結論付けた。いくつかの魚類中のSCCPs と MCCPsの存在量に関する限られたデータだけがEFSAに提出された。LCCPsのデータは提出されなかった。したがって、ロバストなばく露評価及びそれに続く完全なリスクの判定は行えなかった。魚類の摂取のみに基づく予備的なリスクの判定を行い、算出されたMOE(ばく露マージン)は、この限られたシナリオでは健康上の懸念がないことを示唆した。
 CONTAMパネルは、他の食品からの塩素化パラフィン(CPs)の寄与により、摂食由来のばく露量は、より高くなることに留意した。CONTAMパネルは、家畜、馬及び伴侶動物に対するリファレンスポイントの特定はできなかった。飼料中の存在量のデータはEFSAに提出されなかった。そのため、これら動物のいずれについてもリスクの判定は行えなかった。

・飼料及び食品中の塩素化パラフィンのリスク評価案に関する意見公募の結果(43ページ)は以下のURLより入手可能。
 http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1815
 EFSAは、様々な利害関係者から11の意見を受理した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5991