食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05290630314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、分岐鎖アミノ酸(BCAA)をダイエタリーサプリメントで摂取することに関する意見書を公表
資料日付 2019年12月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は12月20日、分岐鎖アミノ酸(BCAA)をダイエタリーサプリメントで摂取することに関する意見書(2019年12月20日付けNo.052/2019、ドイツ語、40ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 ロイシン、イソロイシン及びバリンはBCAAに属する。これらはたん白質の構成成分であり、肉、魚又は豆類など、たん白質を含有する食品中に天然に存在する。また、他のアミノ酸と同様、通常の食事を介して摂取される。BCAAは種々の天然のアミノ酸から抽出・分離することが可能で、単独で又は組み合わせて、例えば栄養サプリメントの形で摂取される。BCAAそのものを高濃度で摂取することによる健康影響の可能性が示唆されており、血中アンモニア濃度の上昇など、検査値に望ましくない変化が見られる場合がある。
 BfRは、ロイシン、イソロイシン及びバリンそのものを、単独で及び組み合わせて、(食事とは別に)追加的に摂取する場合の許容できる1日摂取量のガイドライン値(Orientierungswerten)の導出を試みた。
 現時点で、当該ガイドライン値を導き出すためのヒトにおける科学データは不十分である。したがって、アミノ酸の毒性学的試験の枠組みで行われた動物実験に由来するデータが用いられた。これを根拠に無毒性量(NOAEL)が判断され、更に不確実係数を考慮し、BfRは、成人におけるガイドライン値を以下のように導き出した。
・ロイシン:4.0g/日
・イソロイシン:2.2g/日
・バリン:2.0g/日
・BCAA総量:8.2g/日
 これらのガイドライン値は、BCAAを単独ではなく組み合わせて摂取されることを前提としたものである。
 データが不十分であることから、現時点では、小児、青少年、妊婦及び授乳婦における同様のガイドライン値を導き出すことはできない。BfRは、これらの集団に対しては、例えばダイエタリーサプリメント又はスポーツ用栄養ドリンクを介してBCAAを摂取することは避けるよう助言する。また、上記ガイドライン値は、腎機能が低下している人や、低たん白質ダイエットを行っている人には適用されない。これらのアミノ酸を摂取する際は医師に相談すべきである。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/nahrungsergaenzungsmittel-isolierte-verzweigtkettige-aminosaeuren-koennen-bei-hoher-aufnahme-die-gesundheit-beeintraechtigen.pdf