食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05260370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州南東部各国におけるASF(アフリカ豚コレラ)のリスク評価に係る科学的意見書を公表
資料日付 2019年11月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月5日、欧州南東部各国におけるASF(アフリカ豚コレラ)のリスク評価に係る科学的意見書(2019年9月27日承認、53ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対し、欧州南東部各国(懸念地域(ROC: Region Of Concern))へのASF(アフリカ豚コレラ)侵入を考慮した、ASFの拡大リスクの推定及びASF拡大に関する潜在的なリスク要因(indicators)の特定を要請した。ROCには、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、ギリシャ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア及びスロベニアが含まれる。EU加盟3か国(クロアチア、ギリシア及びスロベニア)がその地理的位置及びASF清浄国ステータスを持つためROCに含まれる。
 ASF侵入後のROC内におけるASF拡大可能性を評価するために、5グループの潜在的リスク要因が特定された。これらは、ASF侵入後の拡大に影響を与え得る以下の要因である:(1)家畜豚集団内でのASF拡大に関連する要因(残飯の給餌が認められているかなど)、(2)イノシシ集団でのASF拡大に関連する要因(イノシシの平均個体群密度など)、(3)地域内の関係性に関連する要因(豚や豚肉/豚肉製品の取引など)、(4)社会的背景に関連する要因(豚肉又は豚肉製品の消費量など)、(5)準備及び対策に関連する要因(豚の個体認証や輸送登録システムなど)。ROC諸国のこれらリスク要因に関する情報が収集され評価された。
 各国の潜在的リスク要因に関する情報及び施行中の関連EU規則に基づくと、ROCへのASF侵入後、1年以内にROC内でASFが拡大する可能性は非常に高い(66~100%)と評価された。この推定値は、ROC内の多くの国に多数の潜在的リスク要因が存在すること、そしてこれら(特に養豚産業の構造、イノシシの存在及び社会的要素に関連する要因)がASF拡大に与え得る既知の影響を考慮して決められた。
 ROC諸国間でのリスク要因の有無は様々であった。各国それぞれASF侵入後の拡大リスクはあるが、いくつかの国々はその確率がより高い可能性がある。また、ROCにASFが侵入後1年以内にROCからROC外のEU加盟国にASFが拡大する可能性は非常に低い~低い(0%~15%)と推定された。この推定値は、ROC及び既に罹患が確認されている欧州南東部の国(ブルガリアやルーマニア)のリスク要因の比較に基づいており、これらの国々では、1年以内に他のEU加盟国へASFが拡大するエビデンスはない。
 当該科学的意見書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2019.5861
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5861