食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05260340470 |
タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、感染症脅威報告にて複数国にわたるSalmonella Mikawasima集団感染に関する情報を公表 |
資料日付 | 2019年11月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月15日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第46週号(11月10日~11月16日)において複数国にわたるSalmonella Mikawasima集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。 1. 疫学に関する概要 全ゲノムシークエンス(WGS)解析によって確認された複数国にわたるSalmonella Mikawasima集団感染について欧州5か国が調査を行っている。2019年11月12日時点で190人の症例がECDCに報告されている(英国(138人)、スウェーデン(31人)、フランス(18人)、デンマーク(2人)及びアイルランド(1人))。症例の大半は旅行とは関連していない。発症は2019年8月下旬から始まっており、感染は成人及び高齢者の年齢グループに多く見られる。報告数はわずかに男性よりも女性が多い。 過去に確認されている同血清型感染の増加は晩夏/秋に起こっていた。WGS解析によって当該集団感染に関連する菌株は、過去数年に同定された入手可能な菌株のどの株とも遺伝的な近縁性を示さないと結論付けられた。 患者に対する仮説生成を目的とした面談がすべての国で実施されているが、今のところ感染源に関する強固な仮説は立てられていない。 2. 微生物学に関する概要 分離されたすべての菌株はsequence type (ST)1815であり、英国の代表株と同一のクラスターに属する(対立遺伝子の違いは0-4)。 3. 背景 Salmonella Mikawasimaは欧州サーベイランスシステム(TESSy)において報告数順位が34番目のSalmonella血清型である。2014年から2018年までの間、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の17か国から毎年142~210症例が報告されてきた。報告された全確定症例のうち、スペイン及び英国がそれぞれ31%及び26%を占めた。大半の症例は成人であった(67%が25歳以上の成人)。症例の54%が女性であった。66%の症例から旅行に関する情報が得られたが、その大半(86%)は国内での感染であった。 4. ECDCの評価 本事例は複数のEU諸国にわたる集団感染と見られる。様々な国で分離された菌株の遺伝的な近縁性は共通の汚染源に関連することを示す。症例の旅行歴が少ないことや現在確認されている情報から、EUの様々な国で同時に感染源が分布している可能性が指摘される。 5. 行動 ECDCは本事例を監視している。 当該報告書(12ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Communicable-disease-threats-report-16-nov-2019.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-10-16-november-2019-week-46 |