食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05260300104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、牛挽肉に関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表
資料日付 2019年11月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は11月1日、牛挽肉に関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、牛挽肉に関連した複数州におけるサルモネラ・ダブリン(Salmonella Dublin)集団感染に関して調査を行っている。
2. 2019年11月1日時点で、S. Dublin集団感染株による感染者が計10人、6州(コロラド州、カリフォルニア州、カンザス州他)から報告されている。
3. 発症日は2019年8月8日から9月22日まで、患者の年齢は48歳から74歳、年齢中央値は68歳である。患者の80%が男性である。情報の得られた9人のうち、8人(89%)が入院し、これはサルモネラ感染で想定される入院率(通常は約20%)よりかなり高い。カリフォルニア州において死亡者1人の報告があった。5人(50%)の患者で血液検体中にサルモネラ属菌が確認されたが、これはかなり重症である可能性を示している。概してS. Dublinによる疾病は血流感染を引き起こす可能性があるため、より重症となる。血流感染は重篤で入院が必要となる。
4.全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、16分離株(患者由来の10株及び食品検体由来の6株)において、いずれの薬剤耐性も確認されなかった。CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)による標準薬剤感受性試験法を用いた臨床分離株の試験を実施中である。
5. 疫学及び検査のエビデンスから、牛挽肉がS. Dublinに汚染されており、当該集団感染の原因である可能性が高いことが示されている。現時点では、共通の牛挽肉の供給元は特定されていない。
6. 本調査は進行中であり、CDCは更なる情報が入手され次第、最新情報を公表する。
7. CDCは、消費者が十分に加熱調理した牛挽肉の喫食を止めること、あるいは小売業者が牛挽肉の販売を止めることを勧告してはいない。食中毒を防ぐため、牛挽肉は常に慎重に取り扱い、十分に加熱調理すること。本集団感染は、生や加熱不足の牛挽肉には病原菌が含まれている可能性があり、病気の原因になったり調理場を汚染したりする可能性があることを注意喚起するものである。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) -
URL https://www.cdc.gov/salmonella/dublin-11-19/index.html