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資料管理ID syu05240550301
タイトル 論文紹介:「A型肝炎の集団発生に関連した、飲用水に関する公衆衛生上の介入の影響-米国、1971~2017」
資料日付 2019年9月6日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  Morbidity and Mortality Weekly Report (2019
, 68(35):766-770)に掲載された論文「A型肝炎の集団発生に関連した、飲用水に関する公衆衛生上の介入の影響-米国、1971~2017 (Impact of Public Health Interventions on Drinking Water-Associated Outbreaks of Hepatitis A - United States
, 1971-2017)、著者CE Barrett (Waterborne Disease Prevention Branch
, Division of Foodborne
, Waterborne
, and Environmental Diseases
, National Center for Emerging and Zoonotic Infectious Diseases
, CDC
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 A型肝炎ウイルス(HAV)は、主として糞口経路によって伝播するRNAウイルスであり、稀に肝不全の発症や感染者が死亡する場合がある。米国において飲用水に関連したA型肝炎の集団発生の報告は稀だが、1971年から2008年の間では、HAVは未処理の地下水に関連した集団感染の原因として最も多く報告されている。HAVは水の中で数か月間感染性を維持する可能性がある。
 当該レポートは1971年から2017年までの間に、水由来疾患集団感染サーベイランスシステム(WBDOSS)に報告された飲用水関連A型肝炎集団感染について分析している。同期間中、857人の症例を含む32件の集団感染が報告されており、これらはすべて2010年より前に起きている。未処理の地下水に関連する集団感染は23件(72%)であり、585人(68.3%)の症例が報告されている。
 集団感染の報告数は、予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)のA型肝炎ワクチン接種勧告及び米国環境保護庁(USEPA)の地下水を用いる公共用水施設に関する規則の導入後、著しく減少した。国の飲用水基準を満たす必要のない個人の用水施設が、1995年から2009年の間に報告された直近の4件のA型肝炎集団感染の原因となった。2009年8月から2017年までの間に水由来の集団感染は報告されていない。規制を受けない用水施設の使用者をHAV感染から保護するためには、水質の検査や処理が重要な検討事項となる。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) MMWR (2019 , 68(35):766-770)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6835a4.htm?s_cid=mm6835a4_w