食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05230360384 |
タイトル | フランス公衆衛生局、小児及び成人の体内への日常的な汚染物質ばく露に関して公表 |
資料日付 | 2019年9月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス公衆衛生局は9月3日、小児及び成人の体内への日常的な汚染物質ばく露に関して公表した。 公衆衛生局は初めて、ビスフェノール、フタル酸エステル、パラベン、グリコールエーテル、臭素系難燃剤、パーフルオロ化合物のような、小児及び成人の体内への汚染物質の大規模な測定をした。約70のバイオマーカーについて検討した。またこの調査によって、これらの物質のばく露源も特定可能である。今回公表された結果は、これらの日常的な汚染物質は全てのフランス国民の体内に存在することが明らかになった。 フランスの環境政策(グルネル)の一環で、環境・バイオサーベイランス・運動・栄養に関する健康調査(Esteban調査)によるバイオサーベイランス計画が、体内の環境汚染物質を測定するために実施された。 1 ,104人の小児及び2 ,503人の成人の一般的な集団について調査を実施した。この調査では、生物学的検体の採取(尿、血清、髪の毛)、及び生活習慣、摂取している食品、被検者の特性に関する質問調査を実施した。検体採取及び質問調査の相互的な分析によって、母集団の体内の汚染物質を定量し、ばく露源を知ることができる。 今回公表された日常的な汚染物質に関する結果は公衆衛生局が実施するバイオサーベイランスの大規模調査の第1回目である。今後、金属、農薬と継続する予定である。 ビスフェノール類(A、F、S)、フタル酸エステル類、パラベン、グリコールエーテル、臭素系難燃剤、パーフルオロ化合物類には、内分泌かく乱物質や発がん物質と判明している又は疑われているものがある。公衆衛生局は環境中に存在するこれらの物質を測定することを決定した。 主な結果は下記のとおり。 ・これらの物質は、全ての成人及び小児から検出された。 ・体内負荷量(impregnation)は、他国で実施された調査結果(米国及びカナダにおける臭素系難燃剤、ビスフェノールS及びF、パラベンへのばく露量など)と同程度であった。 ・生体内残留量は小児においてより高レベルであった。科学文献から以下の原因が考えられる。日常使用する製品(おもちゃ、絵具など)に皮膚に接触する、またこれらの製品に接触した手を口へ運ぶ機会が多い。成人と比較し、屋内の埃へばく露する、食事摂取量に対して体重が軽いことなどによってばく露量が多い。 ばく露経路については、他の文献による調査結果及び入手可能な情報と一貫性がある。結果は下記のとおり。 ・食事摂取のみがこれらの物質へのばく露源というわけではないと考えられる。 ・化粧品、ボディケア用品の使用によって、パラベン及びグリコールエーテルの体内負荷量量が増加する。 ・室内換気がパーフルオロ化合物及び臭素系難燃剤の体内負荷量に影響する。換気をするほど体内負荷量は低い。 この調査から、母集団の体内負荷量の基準値を設定することが初めて可能であると考えられる。母集団のばく露の経緯的変化を追跡し、ばく露量を低減する政策の成果を評価することに貢献するために、これらの調査を反復する必要がある。 内分泌かく乱物質に関する母集団のばく露及び環境の汚染を低減するための第二回国家戦略に関するフランス連帯・保健省の記事は下記URLから入手可能。 https://solidarites-sante.gouv.fr/actualites/presse/communiques-de-presse/article/perturbateurs-endocriniens |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス公衆衛生局 |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.santepubliquefrance.fr/content/download/173379/2278875 |