食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05180310104
タイトル 米国疾病管理予防センター (CDC)、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌集団感染の情報を最終更新
資料日付 2019年7月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター (CDC)は7月11日、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌(STEC O26)集団感染の情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 本集団感染は終息したとみられるが、リコール対象の小麦粉製品は保存可能期間が長く、まだ消費者の家庭に存在している可能性がある。リコールを知らない消費者が、引き続き当該製品を喫食し、発症することがあり得る。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、小麦粉に関連した複数州におけるSTEC O26の集団感染に関して調査を行った。
3. 2019年7月11日時点で、大腸菌O26集団感染株の感染者が21人、9州(ニューヨーク州、オハイオ州他)から報告された。発症日は2018年12月11日から2019年5月21日まで、患者の年齢は7歳から86歳、年齢中央値は24歳である。患者の71%が女性であった。情報の得られた20人のうち、3人(15%)が入院した。死亡者の報告はなかった。
4. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、患者から分離された21菌株及び食品から分離された1菌株において薬剤耐性は予測されなかった。患者由来の集団感染株3株についてのCDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)の検査機関による標準薬剤感受性試験法を用いた試験においても、薬剤耐性は示されなかった。
5. 疫学及び検査のエビデンスによって、小麦粉が本集団感染の原因である可能性が示され、それは製品流通記録により裏付けられた。
6.WGSにより、Baker's Corner汎用小麦粉(All Purpose Flour)の検体で同定された大腸菌O26株は、患者から同定された菌株と遺伝的に近縁であることが示された。
7.2019年5月23日、ALDI社はADM製粉社と共同で、複数州の小売店で販売された5ポンド(約2.3kg)入りのBaker's Corner汎用小麦粉について、大腸菌汚染の疑いのためリコールした。更に複数の製品(King Arthur Flour (6月13日にリコール)、Pillsbury Best Bread Flour (同6月14日)、Brand Castle Mixes (同6月21日))が大腸菌汚染の疑いのためリコールされた。
8. 7月11日現在、本集団感染は終息したとみられる。
 本件に関するFDAの情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/food/outbreaks-foodborne-illness/outbreak-investigation-e-coli-o26-linked-adm-milling-co-flour-may-2019
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) -
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2019/flour-05-19/index.html