食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05130280344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、食品接触材料中のビスフェノールA(BPA)の代替物に関する毒性学的な危険性に関して意見書を公表
資料日付 2019年3月22日
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概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は3月22日、食品接触材料(FCM)中のビスフェノールA(BPA)の代替物質に関する毒性学的な危険性に関して意見書を公表した。
FCMの製造者は、法律に合致するために、FCM(ポリカーボネート及びエポキシ樹脂)中のBPAの代替物質を開発する一方で、BPAを含むFCMの代替材料を探求した。これらの代替品は多数存在し、現在まで当局は全てを把握しているわけではなく、その性質は様々である。
 ベルギーの上院の会期の情報報告書にBPA又はビスフェノールS(BPS)を含む食品用包装容器の販売、流通、製造を禁止する法案が含まれている。食品安全を管轄する大臣はこの法案の議論への参加を望んでいる。大臣は、現在の代替物質が摂取者に安全であるかどうか評価するために、FCM中のBPAの代替物質に関して毒性学的な危険性の現在の状況を提供するよう科学委員会に依頼した。
 結論は以下のとおり。
 「FCM中のBPAの代謝物」は非常に広範な解釈が可能である。BPAを含むFCMはポリカーボネート及びエポキシ樹脂である。FCM中のBPAの代替物質は、3種の観点から検討される。即ち、ポリカーボネート及びエポキシ樹脂の生産のためにBPAを他のモノマーに替える、ポリカーボネート及びエポキシ樹脂をBPAの含まれていない他のプラスチック又は樹脂に替える、ポリカーボネート及びエポキシ樹脂を全く異なる材料に替えることである。本意見書ではFCM中のBPAの代替物質の概要を提供した。
 BPA以外のFCM中の他のビスフェノール、即ちFCM中のビスフェノールAF(BPAF)、ビスフェノールB(BPB)、ビスフェノールE(BPE)、ビスフェノールF(BPF)、BPSの毒性学的な危険性がリスク評価の一環で本意見書に記された。科学論文によって、BPA以外のビスフェノールもエストロゲン及び抗アンドロゲン作用を呈することが明らかである。化合物によっては、特定のモデルでの内分泌かく乱作用はBPAより多かれ少なかれ強い。一方で、他のビスフェノールはBPAと比較して移行速度が遅く移行量が少ないことから、これらのビスフェノールへのばく露はBPAによるリスクより低いと考えられる。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) -
URL http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/2019/_documents/Avis04-2019_SciCom2018-08_BPA.pdf