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資料管理ID syu05100210470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、志賀毒素産生性大腸菌のタイピングに関する第8回外部品質評価計画(EQA-8)の結果を公表
資料日付 2019年2月28日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月28日、志賀毒素産生性大腸菌のタイピングに関する第8回外部品質評価計画(EQA-8)の結果を公表した。概要は以下のとおり。
 本報告書は食品及び水由来疾患・人獣共通感染症ネットワーク(FWD-Net: Food- and Waterborne Diseases and Zoonoses Network)に提供された検査データから構成されており、志賀毒素産生性大腸菌(STEC: Shiga toxin-producing Escherichia coli)の血清型決定、病原遺伝子の検出および分子タイピングに基づいたクラスター解析を含んでいる。当該EQAはFWD-Netに参加している国立公衆衛生検査機関によって報告されたタイピングデータの品質及び比較可能性の評価を目的としている。EQAの検査菌株は現在欧州の公衆衛生に関連する菌株及び広範に臨床に関連するタイプの菌株を代表するよう選抜された。
 完全なO:H血清型決定が行われたのは参加機関のうち60%(15/25)であり、平均スコアは86%であった。全般的には、欧州でより一般的な血清型については最も高いスコアを示し(例えばO157:H7分離株については100%)、一方で低い割合のO187:H28では平均スコアが53%であった。
 病原性プロファイルの結果の品質は概ね優れ、以前のEQAと同様に、eae(99%)、vtx1(99%)及びvtx2(98%)で高い平均スコアを示した。17(85%)の参加機関が、2種の腸管凝集性大腸菌(EAEC: enteroaggregative E. coli)分離株についてaaiC及びaggR遺伝子の存在を正しく報告し、同定した。
 EQA-8に参加した25の検査機関のうち、18(72%)機関が何らかの手法を用いて分子タイピングに基づいたクラスター解析を行った。11の機関が全ゲノムシークエンス法(WGS)による派生データを用いて解析を行った。これら機関の成績は優れ、10機関は正確に近縁分離株のクラスターを同定した。このEQAでは、WGSに基づいたクラスターの同定に関して使用する分析手法は自由であり、72%(8/11)はコアゲノムあるいは全ゲノムマルチローカス配列を用いた対立遺伝子に基づいた手法を使用し、27%(3/11)は一塩基多型(SNP)を用いた手法を使用していた。両手法はクラスター同定に同等に適していると思われる。39%(7/18)の機関はクラスター解析にパルスフィールドゲル電気泳動法(PFGE)のみを用いており3機関は正確なクラスターが同定できていなかった。
当該報告書(73ページ)は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/sites/portal/files/documents/EQA-8%20STEC.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) -
URL https://ecdc.europa.eu/en/publications-data/eighth-external-quality-assessment-scheme-typing-shiga-toxin-producing