食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05000600104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、報告書「米国における薬剤耐性の脅威 2013年」を更新(初版公表2013年4月) |
資料日付 | 2018年4月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は4月9日、報告書「米国における薬剤耐性の脅威 2013年」を更新した(初版公表2013年4月)。概要は以下のとおり。 本報告書「米国における薬剤耐性の脅威 2013年」は、ヒトの健康に対し最大の影響を与える薬剤耐性菌によって引き起こされる負担と脅威について、初めてのスナップショットを示している。 米国では、毎年少なくとも200万人が薬剤耐性菌に感染し、これらの感染の直接的な結果として毎年少なくとも23 ,000人が死亡している。更に多くの人々が、薬剤耐性感染症による合併症である他の病態により死亡する。 薬剤耐性感染症はどこでも起こりうる。データは、一般的な地域社会で最も多く発生することを示しているが、薬剤耐性に関連する死亡の大部分は、病院や高齢者福祉施設等の医療施設で発生している。 懸念のレベルに関して、CDCは本報告書で初めて、細菌を、緊急(urgent)、深刻な(serious)及び懸念される(concerning)の3つのカテゴリーに分類して優先順位付けを行った。 1. 緊急の脅威 ・クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile) ・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) ・薬剤耐性淋菌(Neisseria gornorrhoeae) 2. 深刻な脅威 ・多剤耐性アシネトバクター ・薬剤耐性カンピロバクター ・フルコナゾール耐性カンジダ(真菌) ・基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生腸内細菌科菌群(ESBLs) ・バンコマイシン耐性腸球菌(VRE) ・多剤耐性緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) ・薬剤耐性非チフス性サルモネラ属菌 ・薬剤耐性チフス菌(Salmonella Typhi) ・薬剤耐性赤痢菌(Shigella) ・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) ・薬剤耐性肺炎レンサ球菌 ・薬物耐性結核菌 3. 懸念される脅威 ・バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA) ・エリスロマイシン耐性A群レンサ球菌 ・クリンダマイシン耐性B群レンサ球菌 本報告書の第2章では、現在のCDCの取組みに関する情報等、この増大する脅威と闘うために何ができるかについて記載している。薬剤耐性の拡散に対抗するための4つの中核的行動が提示、説明されている。 1)感染症発生の予防及び耐性菌拡散の防止 2)耐性菌の追跡 3)薬剤使用の改善 4)新規抗菌薬開発の推進及び耐性細菌の新しい診断検査 第3章では、本報告書中の各細菌についての概要を掲載している。これらの概要は、各細菌、感染症の管理方法及び公衆衛生への影響についての議論において助けとなるであろう。それらはまた、多くの異なる感染症の種類間での、類似点と相違点を強調している。 薬剤耐性拡散の防止は、特に臨床医学、健康管理指導、農業及び公衆衛生の指導者が共同で、広範な取り組みを行うことによってのみ達成できるであろう。 報告書全文(PDF、114ページ)は、以下のURLから入手可能。 https://www.cdc.gov/drugresistance/threat-report-2013/pdf/ar-threats-2013-508.pdf |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/drugresistance/threat-report-2013/index.html |