食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04790050301 |
タイトル | 論文紹介:「マウスにおける、細菌及び小分子に対する呼吸上皮の透過性に関する経口摂取のヒ素の影響」 |
資料日付 | 2017年9月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Environmental Health Perspectives(2017年9月28日電子版)に掲載された論文「マウスにおける、細菌及び小分子に対する呼吸上皮の透過性に関する経口摂取のヒ素の影響(Effects of Orally Ingested Arsenic on Respiratory Epithelial Permeability to Bacteria and Small Molecules in Mice)、著者M.W.Henderson(Immunity , Inflammation , and Disease Laboratory , National Institute of Environmental Health Sciences , National Institutes of Health , U.S. Department of Health and Human Services , 米国)ら」の概要は以下のとおり。 背景:飲用水由来によるヒ素へのばく露は、世界中の非常に多くの人々に影響を及ぼしている。ヒ素は、疫学的に、肺感染症の増加と関連しているが、経口摂取のヒ素の標的となる肺細胞型の特定及び関連する免疫のメカニズムは、明らかにされないままである。 目的:筆者らは、肺の抗菌性生体防御に関する経口摂取のヒ素の影響を調べることを目的とした。 方法:雌のC57BL/6マウスに5週間、0、250ppb又は25ppmの亜ヒ酸ナトリウムを飲料水で投与し、次に、肺炎桿菌のKlebsiella pneumoniae、肺炎球菌のStreptococcus pneumoniae又はリポ多糖(LPS)を気管内で接種又は投与した。細菌のクリアランス及び免疫応答の特性を明らかにした。 結果:ヒ素は、気腔への好中球動員及びサイトカインの誘発による評価では、肺での細菌のクリアランス若しくは細菌又はLPSへの肺内の自然免疫応答に関して影響はなかった。肺胞マクロファージの腫瘍壊死因子α(TNFα)の産生量は変わらなかった。対照的に、局所的な気道の自然免疫応答が相対的にヒ素中毒から保護された可能性の示唆と共に、全身性のLPSの刺激に応答して、ヒ素にばく露したマウスでは、血漿中のTNFαが著しく減少した。肺炎の間、損傷を受けていない肺内の細菌クリアランスにも拘わらず、ヒ素にばく露したマウスは、血流への劇的に増加した細菌の播種を被った。 メカニズムでは、気管内のFITC-デキストランによる追跡、Club細胞たん白質16の測定及び他のアプローチにより明らかになった様に、これは増加した呼吸上皮の透過性に関連している。ヒ素にばく露したマウスは、肺胞レベルでの関門の崩壊と一致して、1型肺胞上皮細胞損傷のエビデンスを有する。 結論:経口摂取のヒ素は、吸入させた病原菌及び小分子の全身への移行を増加させ、呼吸器の上皮性関門の健全性を損なったが、細菌に対する局所的な気道の免疫応答に関してほとんど影響を及ぼさなかった。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Environmental Health Perspectives |
URL | https://ehp.niehs.nih.gov/ehp1878/ |