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資料管理ID syu04780380104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、慢性消耗性疾患(CWD)のマカクザルへの感染についての研究を紹介
資料日付 2017年8月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は8月17日、慢性消耗性疾患(CWD)のマカクザルへの感染についての研究を紹介した。概要は以下のとおり。
 CWDは実験的にはリスザルや、いくつかのヒト遺伝子を有する実験用マウスにも感染することが確認されている。加えて、カナダとドイツの科学者によって、マカクザルへCWDが伝播する可能性があるかどうかの研究が2009年に始まった。マカクザルは、過去にCWDに感染したことのあるどの動物よりも遺伝的にヒトに近いサルの一種である。2017年7月10日に、その研究の進捗状況の概要が発表された。
1.CWDに感染したシカ及びエルク由来の肉(筋肉組織)或いは脳組織を給餌されたサルはCWDに感染した。
2.一部の肉は、CWDに感染しているが無症状のシカ(即ち外見上は健全であり、まだ疾患の兆候は見られなかったシカ)由来のものであった。このような無症状のシカ由来の肉も、サルをCWDに感染させることが可能であった。
3.感染性物質を直接脳内に投与されたマカクザルでもまた、CWDに感染することが可能であった。
 この研究は、マカクザルでのCWD感染の成功例はなかったという以前の研究とは異なる結果を示した。異なった実験結果の理由は明らかではない。これまでのところ、ヒトでのCWD感染例及びヒトがCWDに感染し得るという直接的な証拠は存在していない。しかしながら、今回の実験研究により、CWDがヒトに対してリスクをもたらすことへの懸念が生じるとともに、ヒトのCWDばく露を未然に防ぐことの重要性が示唆される。
 CWD感染の可能性があるシカ或いはエルクの肉に接触するリスクが高い人々の間で、より高率に何らかのプリオン病が起こっていないかを確認する更なる研究が進行中である。CWDは発症までに長期間が経過することから、ヒトに対するCWDのリスクを解明するには、何年もの期間を要すると科学者は予想している。
 研究概要の資料は以下のURLから入手可能。
https://www.cste2.org/Webinars/files/CWD_Slides_FINAL.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/prions/cwd/transmission.html