食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04670600149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、魚に使用する飼料にビタミンD3を添加した場合の安全性に関する意見書を公表
資料日付 2017年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月1日、魚に使用する飼料にビタミンD3を添加した場合の安全性に関する意見書(2017年1月25日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「動物用飼料に使用する添加物及び製品又は物質に関する科学パネル」(FEEDAPパネル)は、2012~2014年に、全動物種用のビタミンD3の安全性に関する意見書を3件公表し、その中で、認可最大含有量である0.075mg/kg飼料で、魚に対する安全性への懸念は特定されなかったと結論付けた。ノルウェー食品安全庁(NFSA)は、EFSAの提案よりも大幅に高い濃度(1.5mg/kg飼料)でのビタミンD3の魚及び消費者に対する安全性に関する一部の論文を欧州委員会(EC)に提供した。
 ECはEFSAに対し、当該情報を吟味し、魚用飼料中の現在のビタミンD3の量の増加は可能かを推定するよう要請した。
 植物ベースの飼料原料の養殖用飼料への使用が増加すれば、飼料原料中のビタミンD3含有量の減少を誘発する可能性がある。しかし、欧州連合(EU)による現在の最大総ビタミンD3含有量(バックグランド値+添加量)がサケ科魚類のビタミンD欠乏症の明確なリスクをもたらす場合があるとのエビデンスは無い。総ビタミンD摂取量において、植物ベース成分中のビタミンD2による寄与の可能性は低いと考えられる。しかし、この推測は信頼性があるとは言えない。
 FEEDAPパネルは、総量としてのビタミンD3量が1.5mg/kg完全配合飼料であれば、サケ科魚類に対して安全であると結論付けた(最小安全マージンは10)。他の魚類については、総ビタミンD量が1.5mg/kg飼料の場合の安全性に関して結論付けるに十分な入手可能データがない。
 消費者に対する安全性評価は、ビタミンD3の飼料から魚肉への移行に関する不確実性により妨げられるものの、飼料中の総ビタミンD量を最大1.5mg/kg飼料に増加しても、高摂取グループの消費者においても許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level)を超えないと考えられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4713/full