食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04640220149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、架空の残留基準値の修正に係る規制対象外の評価報告書への不確実性分析の導入に関する予備研究を外部委託した科学的報告書を公表
資料日付 2017年1月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月25日、架空の残留基準値(MRLs)の修正に係る規制対象外の評価報告書への不確実性分析の導入に関する予備研究をオランダ政府機関の植物保護製剤及び殺生物剤認可委員会(Ctgb: Board for the Authorisation of Plant Protection Products and Biocides)に外部委託した科学的報告書(2017年1月16日承認、23ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2017.EN‐1167)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 一般的に、リスク評価機関は、評価における不確実性の特徴づけに責任を負い、リスク管理機関は、不確実性を考慮して意思決定を変更するか否か、また、どのように変更するかの決定に責任を負う。従って、不確実性の明確な特徴づけが、意思決定の質を高める。このためEFSAの科学委員会は先般、EFSAによる科学的評価における不確実性に関する手引書案を公表し、その手引書案(改訂版)は1年間の試行期間用に承認されており、EFSAの各科学パネル及びユニットは、選び出した1例の予備研究に当該手引書案(改訂版)を適用することになっている。農薬の領域においては、架空の有効成分のMRLsの修正に係る規制対象外の評価報告書が事例として選ばれており、本報告書で示す。
 MRLに関する申請案件の評価は、標準化した手順に基づく評価の大部分であり、その手順は、不確実性に十分対応するものと考えられる。この架空の評価報告書においては、標準化されていない不確実性の複数の因子を取り入れており、そのための不確実性分析が行われた。
 ばれいしょ及びカリフラワーについて、不確実性分析と組み合わせた消費者リスク評価(ヒトへのばく露量の懸念を排除できないことを立証するもの)に基づき、MRLを提案することはできない。トマトについては、0.6mg/kgのMRLを提案する。
2. 要約(抜粋)
 結論として、不確実性分析と組み合わせた消費者リスク評価に基づき、トマトについてはMRLの引上げを提案し、ばれいしょ及びカリフラワーについてはMRLを提案しない。しかし、ばれいしょ及びカリフラワーについてMRLを提案できるか否かについてのリスク管理上の決定を下すことが望ましい。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2017.EN-1167/pdf