食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04610170110 |
タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、ネオニコチノイド系農薬に関する背景情報を公表 |
資料日付 | 2016年11月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | カナダ保健省(Health Canada)は11月23日、ネオニコチノイド系農薬に関する背景情報を公表した。概要は以下のとおり。 Q1:ネオニコチノイド系農薬とは?カナダではどのうように使用されているのか? A1:ネオニコチノイド系農薬は、種子処理を含む種々の農作物の害虫管理に使用されている。主な用途は農業使用であるが、芝生の害虫管理用に家庭でも使用される場合がある。 Q2:ネオニコチノイド系農薬は健康にとってリスクか? A2:現時点では、現在の表示にある指示に従って使用する限り、ネオニコチノイド系農薬が飲料水又は食品経由ばく露を含めヒトの健康に対するリスクとなるとは示されていない。 Q3:ネオニコチノイド系農薬は環境にとって潜在的なリスクか? A3:イミダクロプリドに関する評価見直しが提案されたことは、イミダクロプリドがユスリカ及びカゲロウなどの水生昆虫に対する潜在的なリスクとなることを示している。これらの昆虫は、魚、鳥類及び他の動物の重要な餌源である。カナダの一部の水域環境では、これらの昆虫集団に対して有害である濃度のイミダクロプリドが検出されている。 カナダ保健省は、このような結果に基づき、水域環境で検出されることが多い他のネオニコチノイド系農薬、クロチアニジン及びチアメトキサムに関しても特別に評価見直しを行う予定である。 Q4:ネオニコチノイド系農薬はミツバチに対するリスクか? A4:ミツバチの健康は複雑で、天候、疾病及び群居状況など多くの要因が関与している。 2012年及び2013年に、ネオニコチノイド系農薬で処理したコーン及び大豆種子の植栽で生じたダストへのばく露との関連性が考えられるミツバチの死亡が報告された。これに対応して、カナダ保健省は2014年に、ネオニコチノイド系農薬処理種子を植栽する際のダストを低減するために、新たな植栽規則を導入した。その結果、農薬ばく露に由来するミツバチの死亡事例の報告件数は、最大で80%減少した。 Q5:ミツバチに関するモニタリングはどのように行われているのか? A5:ミツバチの死亡がネオニコチノイド系農薬を含む農薬ばく露が原因かに関しては引き続き調査中である。2016年1月に公表されたイミダクロプリドに関する予備評価では、カナダ保健省による厳格な予防措置に沿っている限りミツバチに対する容認できないリスクは無いとの結論であった。クロチアニジン及びチアメトキサムに関する同様のリスク評価が行われている。 花粉媒介者に対する全ての潜在的リスクに関する評価は2017年に完了する予定である。 Q6:次のステップは? A6:イミダクロプリドの農業使用に関して、3年の漸減期間(入手可能な代替農薬が無い場合は5年)を含む提案について意見募集を行う。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | カナダ |
情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
URL | http://news.gc.ca/web/article-en.do;jsessionid=9bb46fc2a24cf384e9523204e78d957eb627ea61cf959b30fe616a37e1c8ff80.e34Rc3iMbx8Oai0Tbx0SaxuRch10?mthd=advSrch&crtr.page=1&crtr.dpt1D=6676&nid=1158979 |