食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04560130149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての二酸化チタン(E 171)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年9月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月14日、食品添加物としての二酸化チタン(titanium dioxide)(E 171)の再評価に関する科学的意見書(2016年6月28日採択、83ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2016.4545)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本意見書は、食品添加物として使用された場合における二酸化チタン(TiO2
, E 171)の安全性の再評価を行うものである。
2. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、吸収、分布及び排泄に関する利用可能なデータから、(1)経口投与したTiO2の吸収は非常に低い、(2) TiO2の低いバイオアベイラビリティは粒径に依存しないと思われる、と結論づけた。ANSパネルは、食品添加物としてTiO2を使用することにより遺伝毒性の懸念は引き起こされないと結論づけた。ANSパネルは、マウス及びラットを用いたTiO2の発がん性試験から、ラット試験から得た雄ラットについてのTiO2の最小無毒性量(NOAEL)の2
,250mg/kg体重/日(雄ラットで試験された最大用量)を選択した。ANSパネルは、非食用レベル又は特徴付けが不十分なナノ材料の試料(即ち、E 171ではない試料)を用いて行われた幾つかの試験において、生殖系における有害影響の可能性が特定されたことに留意した。当該食品添加物(E 171)の生殖系への影響のエンドポイントについて、限定的ではあるが、利用可能なデータベース
において、そのような兆候はなかった。ANSパネルは、当該食品添加物(E 171)を用いた拡張90日間試験又は多世代或いは拡張1世代生殖毒性試験が不足しているため、このエンドポイントについて確定的な結論を出すことができなかった。
3. このため、ANSパネルは、許容一日摂取量(ADI)を設定しなかった。ANSパネルは、現時点で利用可能なデータベース及びTiO2の吸収に関する考察に基づき、(1)利用可能な毒性学的データで特定したNOAELの2
,250mg/kg体重/日と(2)TiO2 (E 171)の報告された使用濃度又は分析した濃度から得たばく露データより算出した安全マージン(MoS)は懸念にならない、と考えた。
4. ANSパネルは、E 171の生殖毒性に関する確定的かつ信頼できるデータが利用可能になれば、十分なデータセットにより同パネルは健康影響に基づく指標値(ADI)を設定できる、と結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2016.4545/pdf