食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04540050161
タイトル 英国毒性委員会(COT)、乳児における食事経由のヘキサブロモシクロドデカン類(HBCDDs)による潜在的リスクに関する年声明の追補版素案
資料日付 2016年8月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国毒性委員会(COT)は8月、乳児における食事経由のヘキサブロモシクロドデカン類(HBCDDs)による潜在的リスクに関する2015年声明の追補版の素案(1回目)(12ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1.2016年7月にディスカッション・ペーパーが配られ、議論の結果、HBCDDの生成率に関する新たなデータの有効性については、乳児における食事経由のHBCDDsによる潜在的リスクに関する2015年声明中の、ばく露に関する最新情報が必要であり、また、1歳~5歳児における食事経由ばく露の推定が必要であると結論付けた。これらは、追補版の形で公表される予定である。
2.COTは、「この案はディスカッション用であり、COTの最終意見ではないことから引用を禁止する」との注意書き併記の上で、以下のように論じている。
2-1.新たな毒性学データ
・2015年声明の公表後に入手可能となった新たな毒性学データ、特に、より低い毒性学的リファレンスポイントの可能性を示した論文について検討した。COTは、統計分析の妥当性において妥協した可能性が考えられる当該論文に対して多くの疑念を表明した上で、この論文のデータは検証が必要で、リファレンスポイントを修正するに十分ではないと結論付けた。
2-2.結論
・HBCDDsばく露は、難燃剤としての使用及びその結果としての環境への放出に由来する。乳幼児のHBCDDsばく露の主要な寄与源は、食事及びハウスダストである。
・この追補版素案では、乳幼児のHBCDDsばく露に関連するリスクは、COTが以前に用いたリファレンス値である3μg/kg体重/日に関して評価が行われている。新たな毒性学データは、このリファレンスポイントを修正するに十分ではなかった。
・母乳、乳児用調製乳、市販の乳児用食品、フィッシュオイル及び一般的な食品の摂取を介したHBCDDsのばく露マージン(MOE)は、いずれの年齢集団に対しても懸念となるとは考えにくい。
・乳幼児の食事に由来するHBCDDsへのばく露レベルは懸念材料とはならないが、ハウスダスト中に高濃度のHBCDDsが存在する可能性は、引き続き懸念される。モニタリングの継続が必要である。
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL http://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox2016-35.pdf