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資料管理ID syu04530950450
タイトル Eurosurveillance:「2014年2~3月のイタリア中部の献血者における抗E型肝炎抗体の高い保有率」
資料日付 2016年7月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 21
, Issue 30
, 28 July 2016)に掲載された論文「2014年2~3月のイタリア中部の献血者における抗E型肝炎抗体の高い保有率(High prevalence of anti-hepatitis E virus antibodies among blood donors in central Italy
, February to March 2014)、著者C Lucarelli(Istituto Superiore di Sanita、イタリア)ら」の概要は以下のとおり。
 先進国においては抗E型肝炎ウイルス(HEV)抗体の保有率はかなり異なり、それは検査精度の違いによる部分があるとみられる。検証済の高精度検査法を用いて、2014年1~2月にイタリア中部の病院の輸血部を訪れた献血者313人の、IgG、IgM抗HEV抗体及びHEV RNAを検査した。HEVばく露のデータは全ての献血者から集められた。
 全体的なIgG抗HEV抗体保有率は49%(153人/313人)であった。乾燥した生の豚レバーソーセージの摂取が、HEV感染の唯一の非依存性予測因子であった(補正保有率比=2.14;95%信頼区間:1.23-3.74)。
 3人の献血者はIgM抗HEV抗体(n=2;0.6%)又はHEV RNA(n=2;0.6%)のいずれかに陽性であった。彼らはアラニンアミノ基転移酵素(ALT)異常以外は全く無症状であった。HEV RNA陽性献血者2人(2人とも遺伝型3を保有)のうち、1人はIgG及びIgM抗HEV抗体陽性で、もう1人はIgG及びIgM抗HEV抗体陰性であった。第3番目の献血者はIgG及びIgM抗HEV抗体陽性だったが、HEV RNA陰性であった。
 結果として、HEVはイタリア中部の献血者において多発する風土病化しており(80%男性18~64歳)、地域の食習慣に関連性があった。献血者の約1%は急性あるいは最近の感染であり、受血者が感染している可能性が暗示された。ALT及びIgM抗HEV抗体の2つの検査は輸血によるHEV感染予防には効果がないとみられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=22532