食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04530710104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌集団感染症の更新情報を発表
資料日付 2016年7月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は7月25日、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌集団感染症の更新情報を発表した。概要は以下のとおり。
Ⅰ.新情報
1.General Mills社は7月25日、より広範な製造月日を含め、リコールを拡大した。
2.2州から更に4人の患者が報告された。直近の発症は6月25日であった。
3. 別の血清型の志賀毒素産生性大腸菌(STEC O26)が、この集団感染調査に追加された。STEC O26は、General Mills社の小麦粉から分離された。
4. 1人が腎不全の一つである溶血性尿毒症症候群を発症した。
Ⅱ.ハイライト
1.CDC、複数州及び米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州における志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症の集団発生に関して調査している。
(1) 7月25日現在、21州から46人のSTEC O121(45人)又はSTEC O26(1人)集団感染株の感染症例が報告されている。
(2) 発症は2015年12月21日から2016年6月25日であった。患者の年齢は1歳から95歳、年齢中央値は18歳で、患者の80%が女性であった。
(3) 13人の患者が入院した。1人が腎不全の一つである溶血性尿毒症症候群を発症したが、死亡者は出ていない。
2.疫学、検査所及び追跡調査の証拠は、ミズーリ州カンザスシティのGeneral Mills社の施設で製造された小麦粉が集団感染の原因の可能性が高いことを示している。
(1) 7月のGeneral Mills社及びFDAの検査で、General Mills社の小麦粉の検体からSTEC O26が分離された。全ゲノムシークエンシングから、小麦粉の検体から分離されたSTEC O26が患者からの分離株と近縁であることが示された。検査された小麦粉は、General Mills社の当初のリコールに含まれていなかった。
3.この調査の結果、いくつかのリコール及びリコール拡大が公表されている。General Mills社は7月25日、より広範な生産月日を含め、リコールを拡大した。
4.CDCは、消費者、レストラン及び小売店がリコールされた小麦粉を使用、提供又は販売しないよう勧告する。
5.リコールされた小麦粉であるか他の小麦粉であるかに拘らず、生の生地や衣を摂取してはならない。これらに使用した小麦粉や他の材料はSTECや他の病原菌に汚染されている可能性がある。
(1) 消費者は、生の生地や衣で作られた製品は焼いてから摂取すること。生の生地や衣を味見しないこと。
(2) レストラン及び小売店は、生の生地を客に提供したり、子供や他の客に生の生地で遊ばせないこと。
6.この件は調査中であり、CDCは情報が入手され次第、最新情報を公表する。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL http://www.cdc.gov/ecoli/2016/o121-06-16/index.html