食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04520360104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、サルモネラ症を防いで食品を安全に摂取する方法を公表 |
資料日付 | 2016年7月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は7月8日、サルモネラ症を防いで食品を安全に摂取する方法を公表した。概要は以下のとおり。 米国では毎年、サルモネラ属菌による食中毒患者が100万人発生していると推定されている。 1.サルモネラ症の症状:以下に該当したら、医師またはヘルスケア提供者に連絡する。 ・華氏101.5°(38.6℃)を超える発熱を伴う下痢 ・回復の兆しの無い3日を超える下痢 ・血便 ・液体を胃に留めておくことができない長期にわたる嘔吐 ・非常に少ない尿、口や喉の渇き、立ち上がり時のめまい等の脱水症の兆候 2.さまざまな食品(鶏肉、野菜、卵、果物、もやし、牛肉、豚肉、冷凍ポットパイや鶏肉の詰め物の主菜等の加工食品)摂取からサルモネラ属菌に感染する可能性がある。汚染食品は通常見た目も匂いも正常なので、サルモネラ症予防法を知ることは重要である。 3.サルモネラ症は重症になる可能性があり、特定の人々にとってはより危険である。ほとんどの場合、病状は4~7日間続き、抗生物質治療なく回復する。症状(下痢、発熱、腹部痙攣等)は通常、汚染食品摂取の6~48時間後に現れるが、非常に長時間後の場合もある。下痢は非常に激しく、入院を要することもある。誰でもサルモネラ属菌に感染するが、高齢者、乳幼児、及び免疫脆弱者が重症化しやすい。 4.サルモネラ症の検査確認患者1人ごとに、未確認患者29人が出ている。ほとんどの人が食中毒になっても医師にかかる又は検査所に検体を送ることをしないため、何の細菌の病気になったかわからない。そのためサルモネラ属菌は、予想以上に多くの疾病を引き起こしている。地元の公衆衛生当局に疑われる集団食中毒を報告することによって、疾病捜査官は集団感染を特定し再発を防ぐことができる。 5.サルモネラ症は夏によく起こる。より温暖な気候及び冷蔵していない食品が、サルモネラ属菌の増殖に理想的な条件を生む。裏庭やピクニック等、夏に野外で摂食する時は、傷みやすいもの、調理済み食品、及び食べ残しは、2時間以内(気温が華氏90°(32℃)以上の時は1時間)に冷蔵又は冷凍すること。 6. サルモネラ属菌を除くには、生又は軽く加熱調理しただけの卵(半熟の卵白又は卵黄)を摂食しないこと。サルモネラ属菌は完全に正常に見える卵を汚染している可能性がある。加熱調理によって、卵のサルモネラ属菌の数を低減できる。軽く加熱調理しただけの半熟の卵白又は卵黄が、サルモネラ症の原因となったことがある。 7.自分自身と家族がサルモネラ症にかかる可能性を低減できる。洗浄、分離、調理、及び冷却のガイドラインに従うこと。子供、妊婦、免疫脆弱者、及び高齢者向けの調理は、特に注意すること。 (1) 洗浄 1) 手を洗う、2) 調理器具を洗う、3) 鶏肉、食肉、及び卵は調理前に洗わない。細菌が他の食品、調理器具、及び表面に飛び散る可能性がある、4) 作り立ての水1ガロン(4.5L)当たり大さじ1杯の無臭液体塩素系漂白剤溶液で、食品の接触した表面を消毒する。 (2) 分離 1) 食品カート及び冷蔵庫の中で、生の食肉、鶏肉、魚介類及び卵を他の食品から離す、2) 生の食肉、鶏肉、魚介類及び卵を、サラダ及びデリミート等のRTE(ready to eat)食品から離す、3) 青果物用と生の食肉、鶏肉、魚介類及び卵用には別のまな板及び皿を使う、4) 生の食肉、鶏肉、魚介類及び卵が置いてあった皿に、調理済み食品を絶対に置かない。 (3) 加熱調理 1) 食品が安全な内部温度になることを確認するため、食品温度計を使う。 ・牛肉、仔牛肉、羊肉、魚は華氏145°(62.8℃) ・豚肉及びハムは華氏145°(62.8℃)(切り分け又は摂食する前に肉を3分間休める。) ・牛ひき肉、豚ひき肉、仔牛肉のひき肉、羊肉のひき肉は華氏160°(71.1℃) ・卵料理は華氏160°(71.1℃) ・家きん肉(鶏肉、七面鳥、鴨)は、それらのひき肉も含め、華氏165°(73.9℃) ・キャセロールは華氏165°(73.9℃) 2) 電子レンジ食品は華氏165°(73.9℃)以上 3) 加熱調理後も、食品を華氏145°(62.8℃)以上に保つ。 (4) 冷却 1) 冷蔵庫内の温度を華氏40°(4.4℃)以下に保つ、2) 傷みやすいもの、調理済み食品、及び食べ残しは、2時間(気温が華氏90°(32℃)以上の時は1時間)以内に冷蔵又は冷凍する。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | http://www.cdc.gov/features/salmonella-food/index.html |