食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04510440343 |
タイトル | フランス衛生監視研究所(InVS)、5年間冬期に実施した高齢者施設での急性胃腸炎に関する国内監視結果を発表 |
資料日付 | 2016年6月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス衛生監視研究所(InVS)は6月21日、5年間冬期に実施した高齢者施設での急性胃腸炎に関する国内監視結果(2010年11月~2015年5月)を発表した。 急性胃腸炎のアウトブレイクは高齢者施設で頻繁に発生する。これらの施設内で居住者と従業員が混在すること(頻繁な接触及び治療、訪問者など)がヒトからヒトへの感染リスクと関連し感染が拡大する。そこで2010年に、高齢者施設における集団胃腸炎を早期に発見し、検査システムを迅速に実施し、アウトブレイクの状況を把握するために、特別な監視対策を開始した。本報告書は2010年11月から2015年5月の監視期間にフランス本土における高齢者施設の急性胃腸炎のアウトブレイクの総括報告である。 期間中3 ,549件の急性胃腸炎のアウトブレイク(施設の居住者のうち少なくとも5人が罹患した場合と定義する)が3 ,404施設で報告され、その居住者の患者数は88 ,930人であった。居住者の感染率は各年28~32%であった。報告までの期間は、2010~2012年では中央値5日、2012~2015年は中央値4日であった。病原体は、報告されたアウトブレイクのうち48%について臨床検査が実施され、これらのアウトブレイクの65~81%にノロウイルスが確認された。98%のアウトブレイクについては管理対策が実施された。推奨された対策(手洗いの強化、居住者患者の行事への参加の制限又は停止など)が年々より計画的に実施された。感染率は、初発患者の兆候の発見後2日以内に管理対策を実施した場合顕著に低かった。 この対策はアウトブレイクの発生件数の早期把握、及び管理対策実施の向上に有用である。更には流行しているウイルスの性状の把握のためには、調査の強化(生物学的事項の確認の依頼、国立エンテロウイルスリファレンス研究所への糞便検体の送付)が実施できるであろう。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
情報源(報道) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
URL | http://www.invs.sante.fr/beh/2016/18-19/pdf/2016_18-19_2.pdf |