食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04500680475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、二酸化チタンの吸入による発がん性を1Bと分類することを欧州化学品庁(ECHA)に提案したことを発表 |
資料日付 | 2016年6月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は6月3日、二酸化チタンの吸入による発がん性物質としての分類を1Bとすることを欧州化学品庁(ECHA)に提案したことを発表した。 利害関係者が見解及び科学的な議論又は補足情報を提示できるように、5月31日からこの提案はECHAのインターネットサイトで意見募集の対象となっている。45日間の意見募集の後、分類の提案の審査を分類・表示・包装(CLP)規則に従って実施し、ECHAのリスク評価委員会の最終的な意見が採択される。この意見を基に欧州委員会(EC)は、ANSESが提案した分類をCLP規則に反映させるか否かを決定する。 マイクロ粒子の二酸化チタンは色素生産に長年使用されてきた。1990年代以降ナノ粒子の二酸化チタンは紫外線吸着剤として使用されている。また、二酸化チタンは多くの製品(化粧品、食品など)及び建設業界(建築物、公共事業)に使用されている。 2006年国際がん研究機関(IARC)は二酸化チタンを「ヒトへの発がん性が疑われる」(2B)に分類した。今日までCLP規則において二酸化チタンは、いかなる統一欧州連合分類(harmonized European classification)もあてがわれていない。 ANSESが分析した現在のデータによると、二酸化チタンはラットにおいて吸入ばく露による悪性腫瘍の発生が明らかになった。実験データから動物において明白な発がん性があると考えるのに十分な証拠である。ヒトにおいては、入手可能な疫学調査の方法に限界があることから発がん性については未だ議論中である。物理化学的性質から、二酸化チタンの吸入ばく露は濃度によって肺に負荷がかかり増殖病変の原因である炎症反応を引き起こす可能性がある。 これらの結果からANSESは、すべての結晶相、並びに結晶相、粒子の大きさ、及び形態の組み合わせに関して、CLP規則において二酸化チタンの吸入による発がん性を1B(おそらく発がん性がある)と分類をすることをECHAに提案した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/mise-en-consultation-publique-de-la-proposition-de-l%E2%80%99anses-pour-un-classement-du-dioxyde-de |