食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04470050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての二酸化硫黄(E 220)等8品目の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年4月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月14日、食品添加物としての二酸化硫黄(sulfur dioxide)(E 220)、亜硫酸ナトリウム(sodium sulfite)(E 221)、亜硫酸水素ナトリウム(sodium bisulfite)(E 222)、メタ重亜硫酸ナトリウム(sodium metabisulfite)(E 223)、メタ重亜硫酸カリウム(potassium metabisulfite)(E 224)、亜硫酸カルシウム(calcium sulfite)(E 226)、亜硫酸水素カルシウム(calcium bisulfite)(E 227)及び亜硫酸水素カリウム(potassium bisulfite)(E 228)の再評価に関する科学的意見書(2016年3月9日採択、151ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物として使用された場合の二酸化硫黄(E 220)、亜硫酸ナトリウム(E 221)、亜硫酸水素ナトリウム(E 222)、メタ重亜硫酸ナトリウム(E 223)、メタ重亜硫酸カリウム(E 224)、亜硫酸カルシウム(E 226)、亜硫酸水素カルシウム(E 227)及び亜硫酸水素カリウム(E 228)を再評価する科学的意見を出すよう依頼された。
2. ANSパネルは、(1)二酸化硫黄、亜硫酸水素塩イオン及び亜硫酸イオンが一連の平衡状態で存在すること、(2)これらが、胃のpHにおいては亜硫酸水素塩イオンに傾き、また、生理的pH域においては亜硫酸イオンに傾くこと、に留意した。このため、摂取後においては、亜硫酸イオンを生成する能力を基づき、様々な亜硫酸塩源の間においてデータのみなし代用(read-across)が可能であるが、ANSパネルは、様々な食品における亜硫酸塩類の反応性及び得られる反応生成物に関する不確実性に留意した。
3. 全体的に限られたデータベースでは、遺伝毒性についていかなる懸念も示されず、また、利用可能な慢性毒性試験、発がん性試験及び生殖毒性試験における混餌投与による経口ばく露後、強制経口投与による経口ばく露後又は飲水投与による経口ばく露後のいかなる影響も報告されなかった。ラットを用いた長期毒性試験から、無毒性量(NOAEL)が二酸化硫黄(SO2)当量で70mg/kg体重/日と特定された。
4. しかし、ANSパネルは、データベースにおけるいくつかの不確実性及び限界に留意し、現行のグループ許容一日摂取量(ADI)の0.7mg SO2当量/kg体重/日(デフォルトの不確実係数を用いて算定)を適当なものとして維持するが、データベースが改善されるまでの暫定的なものとみなすことが望ましいと結論づけた。ANSパネルは、当該データベース及び暫定グループADIを再評価することを勧告し、推奨する複数の試験が完了までに5年を要することに留意した。さらにANSパネルは、すべての人口集団において二酸化硫黄及び亜硫酸塩類への推定ばく露量は、グループADIの0.7mg SO2当量/kg体重/日を上回ると結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4438.pdf