食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04450600149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンDの食事摂取基準の設定に用いる準備研究としての公表された科学的知見の収集及び分析を外部委託した科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2016年3月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月21日、ビタミンD(vitamin D)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)の設定に用いる準備研究としての公表された科学的知見の収集及び分析をオランダのワーヘニンゲン大学に外部委託した科学的報告書(2015年2月20日付、171ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 近年、ビタミンDの栄養状態の指標としての25ヒドロキシビタミンD (25(OH)D)の血中濃度の低い人が世界的に増加していることが注目されている。25ヒドロキシビタミンDの血中濃度は、日光へのばく露の程度に主として依存している。しかし、食事経由のビタミンD摂取も特に冬季の高緯度地域において重要である。十分な25ヒドロキシビタミンDの血中濃度に達し、かつ、維持するために必要なビタミンDの経口摂取量について知見を得るため、ビタミンDの食事摂取基準の設定に用いる準備研究としての本レビューの目的は、内因性ビタミンDの生成量を最小限とする条件の下におけるビタミンDの摂取量と栄養状態の関係を系統的に調査することであった。 2. 検索は、Medline、Embase及びCochrane(訳注:データベース)で行われた。ビタミンDの摂取量と栄養状態の関係を含む公表されたすべての前向きコホート研究及び実験研究(2014年7月23日までに刊行され、すべての年齢群を対象としたもの)が本レビューに含まれ、重複しないヒット数が7 ,807件になった。その後、表題及び抄録のスクリーニングにより、潜在的な関連記事1 ,323報が特定された。人による手作業の検索で、潜在的な関連論文22報が追加された。このため、計1 ,345報の論文の全文がスクリーニングされた。 3. 全文スクリーニングの後、論文56報が事前定義された基準を満たし、65件の研究例が本レビューに含まれた。すなわち、乳児、小児又は成人を対象とした実験研究57件及びコホート研究8件(論文1報で1~3件の研究に対応)である。本レビューに含まれた研究例のうち、2件は乳児について、8件は小児又は青年について、55件は成人について行われた。 4. これらの研究例の大半は、ビタミンD3の影響を調べたものであった。ほとんどの実験研究では、ビタミンDの摂取量と栄養状態の間における用量-反応関係が示されていた。しかし、(訳注:血中の)25ヒドロキシビタミンD濃度に対するビタミンDの類似用量の影響は、すべての研究例にわたり大幅に異なっていたため、この用量-反応関係を定量化するのは困難である。したがって、ビタミンDの用量-反応関係の正確な性質を知るためには、更なる調査(例えば、メタ回帰分析の実施)が容認される。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/766e.pdf |